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2009年6月

6月30日のイソップ童話 人間とセミ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月30日のイソップ童話

人間とセミ

人間とセミ

♪音声配信

 ある人が畑を食いあらすイナゴをとっては殺していましたが、セミも一匹つかまえました。
 そして殺そうとしたので、セミがいいました。
「わたしを殺しても、なんにもなりませんからおよしなさい。わたしは畑を食いあらしたりしません。それどころか、わたしはすずしい歌を歌って、つかれた旅人をなぐさめています」
 それを聞いた人間は、なるほどと思い、セミを逃がしてやりました。

 虫とはいえ、人間に害をあたえないものを殺すのはよくないことです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → みその日
きょうの誕生花 → びようやなぎ(ヒペリカム)
きょうの誕生日 → 1975年 ラルフ・シューマッハー(F1レーサー)


きょうの日本昔話 → 野ギツネ
きょうの世界昔話 → バラ色の泉の水
きょうの日本民話 → ものを言うネコ
きょうのイソップ童話 → 人間とセミ
きょうの江戸小話 → ちかづきのしるし

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6月29日のイソップ童話 シカとブドウの木

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6月29日のイソップ童話

シカとブドウの木

シカとブドウの木

♪音声配信

 猟師に追われたシカが、ブドウの木のかげにかくれました。
 猟師はシカがかくれていることに気がつかないで、そのブドウの木をとおりすぎていきました。
「やれ、助かった。もうだいじょうぶ」
と、思ったシカは、ブドウの葉をむしゃむしゃ食べ始めました。
「ガサガサ、ガサガサ」
と、ブドウの葉が音を立てます。
 その音を聞いて、猟師はふりかえりました。
 風もないのに、ブドウの葉がゆれているのです。
「さては、えものがかくれているな」
と、考えた猟師は、戻ってきてシカを撃ち殺しました。
 死ぬ前にシカは、こう言いました。
「わたしが殺されるのはあたりまえかもしれない。だって、自分を助けてくれたブドウの葉っぱを食べるなんて、そんなひどいことをしたのだから」

 このお話しは、恩人に対して悪いことをする人は、ひどいしうちが待っていると言うことをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 星の王子様の日
きょうの誕生花 → あじさい
きょうの誕生日 → 1959年 引田天功(2代目・奇術師)

きょうの新作昔話 → 食わずの梨 弘法大師
きょうの日本昔話 → かじかびょうぶ
きょうの世界昔話 → 白いウマ
きょうの日本民話 → コウノトリの恩がえし
きょうのイソップ童話 → シカとブドウの木
きょうの江戸小話 → いれ目

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6月28日のイソップ童話 漁師とマグロ

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6月28日のイソップ童話

漁師とマグロ

漁師とマグロ

♪音声配信

 漁師(りょうし)たちが漁に出て、長いあいださんざん苦労しましたが、一匹も魚がとれませんでした。
 みんなはつかれてがっかりし、船の中に座り込んでしまいました。
「しょうがないや」
と、みんなが思っているその時、何かに追いつめられた一匹のマグロが、自分から船の中に飛び込んできました。
 漁師たちはさっそくつかまえて、町へ売りにいきました。
 マグロは、たいへん高いねだんで売れました。

 こんなふうに、いくらいっしょうけんめいやってもうまくいかないことが、ちょっとしたぐうぜんから、あっさりとできてしまうことがよくあります。
 ものごとは、さいごまであきらめてはいけません。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ニワトリの日
きょうの誕生花 → ざくろ
きょうの誕生日 → 1971年 藤原紀香(女優)


きょうの日本昔話 → イモころがし
きょうの世界昔話 → ビンの中のお化け
きょうの日本民話 → お花とごんべえ
きょうのイソップ童話 → 漁師とマグロ
きょうの江戸小話 → 急病

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6月27日のイソップ童話 父親と2人の娘

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6月27日のイソップ童話

父親と2人の娘父親と2人の娘

父親と2人の娘

♪音声配信

 2人の娘のいる父親が、1人を野菜作りの農家に、もう1人を陶芸家(とうげいか)にお嫁にいかせました。
 しばらくして、父親は農家のお嫁さんになった娘をたずねて、
「どうだ、元気か、仕事はうまくいっているか」
と、聞きました。
「なにもかも、うまくいっていますよ。ただひとつ、神さまにお願いしたいのは、雨をたくさん降らせていただきたいことですわ。野菜にたっぷり水をやりたいから」
 その後まもなく、父親は陶芸家のところにお嫁にいった娘をたずねて、
「どうだ、うまくいっているかい」
 すると娘は、
「ええ、うまくいっていますよ。でも、たった1つ望ましいのは、お天気がつづいて、日がよく照ることです。陶器がよくかわくようにね」
「さて、さて。おまえは晴れの日を望み、ねえさんが雨を望むのでは、お父さんはいったい、どっちといっしょに神さまにお願いしたらいいのだろう」

 こんなふうに、正反対のふたつのことになやまされるのは、よくあることです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 日照権の日
きょうの誕生花 → びわ
きょうの誕生日 → 1980年 優香(タレント)


きょうの日本昔話 → カッパのねんぐ
きょうの世界昔話 → 世界のはじまり
きょうの日本民話 → 身投げ石
きょうのイソップ童話 → 父親と2人の娘
きょうの江戸小話 → 病人がへた

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6月26日のイソップ童話 ロバのかげ

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6月26日のイソップ童話

ロバのかげ

ロバのかげ

 ある人が、遠くの町へ行くために、ロバロバ引きをやといました。
その日は太陽がカンカンで、とても暑い日でした。
旅人は、一休みしようとロバを止め、日差しから逃れるために、ロバのからだのかげへと、もぐりこみました。
しかしあいにく、ロバのかげは、一人分のスペースしかありません。
すると、馬方がいいました。
「あんたに貸したのはロバだけで、ロバのかげは、あんたにかしてない。かげはわたしの物だ」
すると旅人も。
「そんなことはない。ロバをかりたと一緒に、ロバのかげもかりたのだ」
「いや、かしてない!」
「いや、かりた!」
口げんかは、そのうちに、なぐりあいのけんかになりました。
  するとロバは、
「やれやれ、今のうちに逃げよう」
と、けんかのすきに、どこかへ逃げて行ってしまいました。

 ささいなことであらそっているうちに、大切な物を失うことは、よくあることです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 雷記念日
きょうの誕生花 → グロリオーサ
きょうの誕生日 → 1928年 中松義郎(Dr.中松・発明家)

きょうの新作昔話 → 文珠の知恵(ジャータカ物語)
きょうの日本昔話 → 船ゆうれい
きょうの世界昔話 → おやゆび小僧
きょうの日本民話 → 村をおおった大木
きょうのイソップ童話 → ロバのかげ
きょうの江戸小話 → 川の字

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6月25日のイソップ童話 ノミと人間

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6月25日のイソップ童話

ノミと人間

ノミと人間

♪音声配信

 一匹のノミがある人にたかって、むずむずさせていました。
 その人は、ノミをつかまえて、
「なんだおまえは。やたらにあちこち刺して、おれのからだぜんたいを食いものにするとは、まったくけしからん」
 すると、ノミはいいました。
「でも、これがわたしのくらしかたなんです。わたしを殺さないで下さい。たいして悪いことをするわけではないのですから」
 人間は笑いだして、
「それでもやっぱり、おまえを生かしてはおけない。いま、この手で殺してやる。悪いことには、小さいも大きいもない。とにかく悪いことがおこらないように、ふせがなくてはいかんのだ」
「プチッ」

 強い弱いに関係なく、悪い人に同情してはいけないと、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 住宅デー
きょうの誕生花 → ゆり
きょうの誕生日 → 1986年 松浦亜弥(歌手)


きょうの日本昔話 → 幸運をまねくネコ
きょうの世界昔話 → 十三匹のハエ
きょうの日本民話 → 一つおぼえ
きょうのイソップ童話 → ノミと人間
きょうの江戸小話 → 昼寝

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6月24日のイソップ童話 旅人とオノ

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6月24日のイソップ童話

旅人とオノ

旅人とオノ

♪音声配信

 2人の男が、いっしょに旅をしていました。
 そのうち、1人が道に落ちているオノをひろいました。
 それをみて、もう1人が、
「ぼくたちは、オノをひろった」
と、いいました。
 すると、ひろった男がいいました。
「ぼくたちは、ひろったではなくて、きみはひろったと、いえよ」
 しばらくすると、そのオノを落とした男が2人を追いかけてきました。
 その男は盗賊で、ぬすんだオノを落としてしまったのです。
「ああ、もうだめだ。ぼくたちがオノをよこどりしたと思っている。ぼくたちはもう助からない」
 オノをひろった男がなげくと、もう1人の男がいいました。
「ぼくたちは助からないじゃなくて、ぼくは助からないといえよ。だって、さっきオノをひろったときに、きみはぼくをなかまに入れなかったのだから」

 よいことがあったときに、友だちをのけ者にする人は、不幸な目にあったときに、その友だちに助けてもらえるはずがない。
と、いうことを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → UFOの日
きょうの誕生花 → すいせんのう
きょうの誕生日 → 1964年 野々村真(タレント)

きょうの新作昔話 → 雨の夜のかさ 豊臣秀吉
きょうの日本昔話 → じょうるり半七
きょうの世界昔話 → お百姓と悪魔
きょうの日本民話 → 竜宮へ行った海女
きょうのイソップ童話 → 旅人とオノ
きょうの江戸小話 → 早業

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6月23日のイソップ童話 ライオンとプロメテウスとゾウ

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6月23日のイソップ童話

ライオンとプロメテウスとゾウ

ライオンとプロメテウスとゾウ

♪音声配信

 動物たちをつくったのは、プロメテウスの神だとされています。
 この神さまのところへ、ライオンがたびたび泣き言をいってきました。
「プロメテウスの神さま。たしかに、あなたはわたしのからだを大きく、りっぱにつくってくれました。キバも爪もつけてくれて、おかげでわたしは、どんな動物よりも強くなっています。でも、それでもまだ、わたしはニワトリがこわくて、こわくて、たまらないのです」
「それがわたしのせいだなんて、かるがるしくいうな」
 プロメテウスの神は、ライオンをしかりました。
「おまえには、できるかぎりすぐれたからだをあたえてやったのだ。ニワトリがこわいのは、心の持ち方のせいだぞ」
 こう言われて、ライオンはすっかり落ち込んで、
「ぼくは、いくじなしなんだなあ」
と、なげきました。
 考えれば考えるほど、なさけなくなって、いっそ死んでしまおうと思うほどになりました。
 ライオンがこんな気持ちでいると、向こうからゾウがやってきました。
「こんにちは、ゾウくん」
と、ライオンはあいさつして、立ち話しをはじめました。
 話しながら見ると、ゾウはひっきりなしに耳をうごかしています。
「きみ、どうしたの? きみの耳は、どうしてじっとしていないの」
「だって、きみにも見えるだろう」
と、ゾウはいいました。
 なるほど、一匹のカが、ゾウのまわりを飛び回っています。
「ブンブンいう、このちっぽけなやつが見えるだろう。もしこいつがぼくの耳の中に飛び込んだらとおもうと、もう、こわくてこわくて」
 ゾウがこう言うのを聞いて、ライオンは考えました。
「ぼくは、死ななくてもいいな。だって、ぼくより大きなゾウくんが、ニワトリよりも小さなカをこわがっているのだから」

 このお話しは、「よわむしの人も、自分よりもよわむしの人を見れば、安心するのです」と、おしえています。
 でも、自分よりもよわむしを見て安心するのではなく、強い心を持つようにがんばりましょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 踏切の日
きょうの誕生花 → みやこわすれ
きょうの誕生日 → 1967年 南野陽子(女優)


きょうの日本昔話 → なぞかけあねさま
きょうの世界昔話 → 大きな家と小さな家
きょうの日本民話 → キツネの毒キノコ
きょうのイソップ童話 → ライオンとプロメテウスとゾウ
きょうの江戸小話 → でき心

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6月22日のイソップ童話 ライオンとクマとキツネ

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6月22日のイソップ童話

ライオンとクマとキツネ

ライオンとクマとキツネ

♪音声配信

 ライオンとクマが、一匹の子ジカをみつけて、うばいあいのケンカをしていました。
 むちゅうになってたたかったので、しまいには両方とも目がまわり、ばったりとたおれて、うごけなくなりました。
 そこヘ、キツネがやってきました。
 見ると、ライオンとクマがまるで死んだようにのびていて、そのまん中に子ジカがいます。
「ごちそうさま」
と、キツネは子ジカをくわえて、ライオンとクマのあいだをとおりぬけていきました。
 ライオンとクマは、おきあがる力もなく、キツネを見おくりながらつぶやきました。
「おれたちはバカだなあ。これではキツネにえものをやるために、たたかっていたようなものだ。さいしょから、はんぶんこすればよかった」

 ものをうばいあいするまえに、はんぶんこできないか考えてみてください。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ボウリングの日
きょうの誕生花 → かんぞう(やぶかんぞう)
きょうの誕生日 → 1964年 阿部寛(俳優)

きょうの新作昔話 → アルキメデスの最後
きょうの日本昔話 → こんにゃくえんま
きょうの世界昔話 → 3匹のクマ
きょうの日本民話 → 大火事を知らせた男
きょうのイソップ童話 → ライオンとクマとキツネ
きょうの江戸小話 → おたばこいれ

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6月21日のイソップ童話 黒イタチ

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6月21日のイソップ童話

黒イタチ

黒イタチ

♪音声配信

 クツをつくるのを商売にしている男が、色の白いイタチをかっていました。
 そのイタチは、その家にたくさんいたネズミを、毎日一匹ずつとっていました。
 あるとき、このイタチがうっかりして、クツ屋が皮を黒くそめるための染料の中に落ちて、まっ黒になってしまいました。
 さて、ネズミたちはイタチが坊さんのような黒いすがたになったので、これはたぶん、改心して肉を食べないことにしたのだろうと考えました。
 そこでイタチをこわがらずに、その家じゅうを走りまわりました。
 ところがイタチは、
「これはこれは、えものがたくさん出てきたぞ」
と、いつもよりも多くのネズミをつかまえました。
 ほかのネズミはみんな逃げてしまいましたが、イタチが坊さんの着物をきてから、どうして前よりもざんこくになったのかと、ふしぎに思いました。

 なかみは同じでも、ちゃんとしたりっぱな着物を着れば、あいての対応も変わってくることを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → スナックの日
きょうの誕生花 → さつき
きょうの誕生日 → 1963年 青山剛昌 (漫画家)


きょうの日本昔話 → 百目
きょうの世界昔話 → ほらふき男爵 ワニとライオン退治
きょうの日本民話 → ナマズを食べない村
きょうのイソップ童話 → 黒イタチ
きょうの江戸小話 → おいはぎかご

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6月20日のイソップ童話 2匹のイヌ

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6月20日のイソップ童話

2匹のイヌ

2匹のイヌ

♪音声配信

 ある人が、2匹のイヌをかっていました。
 1匹は猟に連れていくために訓練し、もう一匹は番犬にしました。
 さて、主人は猟犬を連れて猟に出かけ、えものをとってかえるたびに、かならず番犬にもえものをすこしわけてやるのでした。
 猟犬は不平顔で、番犬にいいました。
「いつだって、ぼくだけ猟にいかされて、さんざん苦労してるのに、きみはうちで「のほほーん」としていて、ぼくがはたらいてかせいできたごちそうを、ぱくぱく食っちまうんだからな」
 番犬は、答えました。
「いやあ、きみ、ぼくを責めるのはまちがいだよ。不平はご主人にいってくれ。自分ではたらかないですねかじりをするように、ぼくをしこんだのは、あの人なんだから」

 子どもについても、同じことがいえます。
 すぐになまける子、すぐに忘れ物をする子、あまり勉強しない子などは、原因はその子どもの親にある場合が多いのです。
 「子は親の鏡」という、有名な言葉があります。
 親は子どもを注意する前に、自分自身を見直してみましょう。

※「子は親の鏡」 ドロシー・ロー・ノルトの言葉

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 健康住宅の日
きょうの誕生花 → ちがや(べにちがや)
きょうの誕生日 → 1967年 ニコール・キッドマン (俳優)


きょうの日本昔話 → 十七毛ネコ
きょうの世界昔話 → ギルガメシュのぼうけん
きょうの日本民話 → ウサギを追っ払ったキツネ
きょうのイソップ童話 → 2匹のイヌ
きょうの江戸小話 → どうでも、しやぁがれ

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6月19日のイソップ童話 オオカミが来た!!(オオカミと少年)

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6月19日のイソップ童話

オオカミが来た!!

オオカミが来た!!(オオカミと少年)

♪音声配信

 ある村に、ヒツジ飼いの男の子がいました。
 来る日も来る日も、仕事はヒツジの番ばかり。
 男の子はあきあきしてしまい、ちょっといたずらをしたくなりました。
 そこで男の子は、とつぜん大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
 村人がおどろいて、かけつけてきました。
 それを見て、男の子は大笑い。
 何日かして、男の子はまた大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
 村人は、こんども飛び出してきました。
 男の子はそれを見て、またもや大笑い。
 ところがある日、本当にオオカミがやってきて、ヒツジの群をおそいました。
 男の子はあわてて、叫び声をあげました。
「オオカミが来た! オオカミが来た! 本当にオオカミが来たんだよ!」
 けれども村人は、知らんぷりです。
 なんどもうそをいう男の子を、だれも信じようとはしなかったのです。
 かわいそうに、男の子のヒツジは、オオカミにみんな食べられてしまいました。

 このお話しは、うそつきはたとえ本当の事をいっても、だれも信じてくれない事をおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ベースボール記念日
きょうの誕生花 → イキシア
きょうの誕生日 → 1053年 白河天皇 (天皇(72代)

きょうの新作昔話 → 左甚五郎(ひだりじんごろう)の竜
きょうの日本昔話 → たけのこのおとむらい
きょうの世界昔話 → 大きなカブ
きょうの日本民話 → ものをいうじぞうさん
きょうのイソップ童話 → オオカミと少年
きょうの江戸小話 → ネコのまねしたお嫁さん

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6月18日のイソップ童話 ヤギとロバ

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6月18日のイソップ童話

ヤギとロバ

ヤギとロバ

♪音声配信

 ある人が、ヤギとロバをかっていました。
 ヤギはロバのほうが自分よりもおいしいものをたくさん食べさせてもらっていると思って、ねたんでいました。
 それで、わざとこんなことをロバにいったのです。
「あんたは気のどくだねえ。粉ひきのうすをまわさせられるわ、重い荷物はしょわされるわで、年がら年じゅうこきつかわれて。ねえ、いいことをおしえてあげよう。ひとつ、ころんだふりをして穴におっこちてごらん。そうすれば、しばらくやすめるじゃないか」
 ロバはヤギのいうとおりにして、穴に落ちて、体中が傷だらけになりました。
 主人は、獣医さんを呼びました。
「このけがは、どうしたらなおるでしょう?」
 獣医は、いいました。
「ヤギの肺をせんじて、飲ませてごらんなさい。ロバにはとてもよくきくから、すぐに元気になりますよ」
と、いうわけで、主人はヤギを殺して、ロバの薬にしてしまいました。

 だれでも、他人をおとしいれようとしてきたない手をつかえば、かならずあいてより先に自分が不幸な目にあうものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 海外移住の日
きょうの誕生花 → おもだか
きょうの誕生日 → 1942年 ポール・マッカートニー (ビートルズ)


きょうの日本昔話 → 百物語
きょうの世界昔話 → むすびこぶ
きょうの日本民話 → 貧乏長者
きょうのイソップ童話 → ヤギとロバ
きょうの江戸小話 → れんこんのあな

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6月17日のイソップ童話 ウシと車軸

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6月17日のイソップ童話

ウシと車軸

ウシと車軸

♪音声配信

 ウシたちが、荷車をひいていました。
 荷車の車軸が、キイキイときしみました。
 するとウシたちは、車軸にむかって、
「よせやい、荷物をひっぱっているのはおれたちだぜ。おまえが泣くことはないだろう」
と、いいました。

 この車軸と同じように、じっさいにはたらいているのはほかの人なのに、自分だけがはたらいてくたびれたという顔をする人がいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → おまわりさんの日
きょうの誕生花 → リアトリス
きょうの誕生日 → 1947年 今くるよ(漫才師)

きょうの新作昔話 → アルキメデスの新兵器
きょうの日本昔話 → ちょうふく山のやまんば
きょうの世界昔話 → 小ウサギのしょうばい
きょうの日本民話 → まめになれないとうふ
きょうのイソップ童話 → ウシと車軸
きょうの江戸小話 → つみなひとだま

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6月16日のイソップ童話 天文学者

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6月16日のイソップ童話

天文学者

天文学者

♪音声配信

 ある天文学者が、毎晩外に出て、星を観測していました。
 ところがある日、空ばかりながめながら歩いているうちに、うっかりして井戸に落ちてしまいました。
「おーい、助けてくれ。なんとかしてくれ」
と、さけんでいると、とおりかかった人がその声を聞いて、井戸のそばへやってきました。
 見ると天文学者が井戸の底に落ちているので、その人はいいました。
「これはこれは、学者さん、あんたは空にあるものはよく見えるのに、地面にあるものは見えなかったのかい」

 自分はたいしたことをやっていると、とくいになっていばりちらすくせに、毎日のくらしの中にあるあたりまえのことができない人に、このお話しを聞かせてやるとよいでしょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ケーブルテレビの日
きょうの誕生花 → まつばぎく
きょうの誕生日 → 1966年 上杉和也・達也 『タッチ』


きょうの日本昔話 → 光る玉
きょうの世界昔話 → くさったリンゴ
きょうの日本民話 → 金を拾ったら
きょうのイソップ童話 → 天文学者
きょうの江戸小話 → タイのおかわり

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6月15日のイソップ童話 アリとコガネ厶シ

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6月15日のイソップ童話

アリとコガネ厶シ

アリとコガネ厶シ

♪音声配信

 夏のあいだ、アリは畑を歩きまわって、コムギやオオムギをあつめては、冬に食べるためにためていました。
 コガネムシは、それを見て、
「そんなにせっせとはたらくなんて、あなたはどうかしていますね。いまは食べ物のたくさんあるいい季節で、はたらかないでもすむのだから。ほら、見てみなよ、ほかの生きものはみんな、のんびりと楽しくすごしているよ」
 アリはそのときは、なにも答えませんでした。
 やがて、冬がきました。
 つめたい雨がウシのフンを流してしまうと、食べ物がなくてこまったコガネムシはアリのところへきて、
「アリさん、なにか食べ物を下さい」
と、たのみました。
 するとアリは、
「ほらね、コガネムシさん。わたしがはたらいているのを、あなたはバカにしたでしょう。あのときにあなたもはたらいていれば、いま食べ物にこまることはなかったのに」

 このコガネムシと同じで、人間でも景気のよいときに将来のそなえをしておかないと、いったん不景気になれば、ひどい貧乏(びんぼう)になってしまいます。

※この「アリとコガネムシ」は、有名な「アリとキリギリス」と同様に、もとの寓話である「アリとセミ」から変化したお話しです。
 セミが、コガネムシやキリギリスに変化した理由は、お話しの伝わった国に、その昆虫がいなかったり、お話しを伝えた人が、勝手に昆虫を変えたりしたからです。
 ほかにも、「アリとコオロギ」や「トンボとキリギリス」などがあります。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 暑中見舞いの日
きょうの誕生花 → たちあおい
きょうの誕生日 → 1937年 伊東四朗(タレント)

きょうの新作昔話 → 川場温泉
きょうの日本昔話 → ネズミ経
きょうの世界昔話 → ハメルンの笛吹
きょうの日本民話 → 子守り娘のお伊勢参り
きょうのイソップ童話 → アリとコガネ厶シ
きょうの江戸小話 → おしょうの約束

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6月14日のイソップ童話 カとウシ

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6月14日のイソップ童話

カとウシ

カとウシ

♪音声配信

 一匹のカが、ウシの角にとまっていました。
 長いあいだとまっていた後で、カはよそへ飛んでいこうと思って、ウシに、
「ぼくがここからどけば、やれやれうれしいと、思うでしょうね」
と、聞きました。
 するとウシは、答えました。
「あんたがそこにとまったとき、わしは、いっこうに、なんにも感じなかったから、どいてもべつに、なんとも思わないだろうよ」

 このお話しは、いてもいなくても、毒にも薬にもならないような、とるにたりない人のことをたとえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 日記の日
きょうの誕生花 → しもつけ
きょうの誕生日 → 1944年 椎名誠(小説家)


きょうの日本昔話 → 山寺の菩薩
きょうの世界昔話 → イリーサのおまんじゅう
きょうの日本民話 → 宝のどんぶり
きょうのイソップ童話 → カとウシ
きょうの江戸小話 → 商売なかま

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6月13日のイソップ童話 闘犬とふつうのイヌ

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6月13日のイソップ童話

闘犬とふつうのイヌ

闘犬とふつうのイヌ

♪音声配信

 ある家にかわれているイヌが、猛獣とたたかうように訓練されていました。
 ある日、たくさんの猛獣が勢ぞろいしているのを見たこのイヌは、首輪をひきちぎって町に逃げだしました。
 まるで牛のようにたくましい闘犬が逃げてくるのを、ほかのイヌたちが見て、
「きみは、なぜ逃げてきたの」
と、たずねますと、闘犬は、
「たしかにぼくは、毎日腹いっぱい、うまいものを食って、ぜいたくにくらしているよ。だけど、ライオンだのクマだのをあいてに、たたかわされるのだから、いつだって、こんどは死ぬか、こんどは死ぬかと、おそろしくてしかたがないんだ」
 これを聞いて、ふつうのイヌたちはおたがいに、
「ぼくたちは貧乏(びんぼう)だけど、しあわせなんだなあ。ライオンやクマなんかと、たたかわずにすむんだから」
と、いいあいました。

 ぜいたくなくらしをしていても、大変な毎日をおくるよりは、貧乏でも、のんびりとした毎日をおくるほうがしあわせだと、このお話しは教えています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → FMの日
きょうの誕生花 → ツンベルギア
きょうの誕生日 → 1960年 山田邦子(タレント)


きょうの日本昔話 → どろぼうたいじのへ
きょうの世界昔話 → ズルタンじいさん
きょうの日本民話 → 宝箱をとりもりどしたネコ
きょうのイソップ童話 → 闘犬とふつうのイヌ
きょうの江戸小話 → ごんすけのおつかい

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6月12日のイソップ童話 イヌとウサギ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月12日のイソップ童話

イヌとウサギ

イヌとウサギ

♪音声配信

 猟犬がウサギをつかまえて、ちょっとかんでみたり、口のまわりをなめてみたりして、おもちゃにしていました。
 ウサギは、たまりかねていいました。
「やい。かむのをやめるか、キスするのをやめるか、どっちかにしてくれよ。おまえが敵か味方か、はっきり知りたいから」

 態度のハッキリしない人は、人に嫌われます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 恋人の日
きょうの誕生花 → ユッカ
きょうの誕生日 → 1978年 釈由美子(タレント)

きょうの新作昔話 → アルキメデス 宇宙にある砂粒の数
きょうの日本昔話 → ふたりになった孫
きょうの世界昔話 → アトリの鐘
きょうの日本民話 → 立山の浦島物語
きょうのイソップ童話 → イヌとウサギ
きょうの江戸小話 → どろぼうのおてほん

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6月11日のイソップ童話 ウシとガマ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月11日のイソップ童話

ウシとガマ

ウシとガマ

♪音声配信

 ウシが水をのんでいて、ガマの子をふみつぶしました。
 その場にいなかった母親がやってきて、その子の兄弟たちに、あの子はどこにいるのと聞きました。
「おかあさん、死んじゃったよ。ついさっき、大きな四つ足がやってきて、ひづめで上からつぶしてしまったんだ」
 そこで、ガマ母親はからだをふくらませて、
「そのけものは、これくらい大きいかったかい」
と、聞きますと、子どもたちは母親に、
「だめだよ。あのけもののように大きくならないうちに、自分のほうがはじけるよ」
と、いいました。

 小さなものが、大きなもののまねをするのは危険なことです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 雨漏り点検の日
きょうの誕生花 → べにばな(すえつむはな)
きょうの誕生日 → 1965年 沢口靖子(俳優)


きょうの日本昔話 → 黒雲
きょうの世界昔話 → ガリバーのぼうけん
きょうの日本民話 → 旅のどろぼう
きょうのイソップ童話 → ウシとガマ
きょうの江戸小話 → かまどろぼう

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6月10日のイソップ童話 ワシのまねをしたカラス

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月10日のイソップ童話

ワシのまねをしたカラス

ワシのまねをしたカラス

♪音声配信

 むかしむかし、一羽のワシが狩りをしていました。
 ワシは高い岩の上から、さーっと舞い降りたかと思うと、子ヒツジをするどい爪でがっちりとつかみ、あっという間に連れ去ってしまいました。
「かっこいいなぁ」
 そのワシの様子を、一羽のカラスがうっとり見ていました。
「ぼくもあんなふうに狩りをするんだ。せこせこと木の実をつつくなんて、もうやめた」
 カラスはさっそく、ワシのまねをしました。
 つばさを広げ、ビュッと、大きな羽の音を立ててえものをねらいました。
「どうせなら、ワシがつかまえたのより大きなヒツジをつかまえてやろう。あんなふうにガシッと深く爪を立ててれば、ヒツジなんかかるいもんさ」
 カラスはヒツジの群の中で、一番よく太っているヒツジの背中に飛びつきました。
 しかし、ヒツジは重すぎて、カラスにはとても持ち上げられません。
「しかたがない、子ヒツジでがまんするか」
 カラスは、飛び上がろうとしました。
 でも、いくら力一杯羽ばたいても、爪がヒツジの巻き毛にからまって、うごくことができません。
 バタバタともがいているうちに、とうとうカラスはヒツジ飼いの男につかまえってしまい、羽を切られてしまいました。
 さっそく、ヒツジ飼いの子どもたちが、この様子を見にあつまってきました。
 一人の子どもがたずねました。
「お父さん、この鳥はなんていう鳥なの?」
 するとヒツジ飼いは、笑いながら答えました。
「お父さんは、こいつはどう見てもカラスだと思うんだ。でもこいつは、自分のことをワシだと思っているみたいだね」

 実力もないのに、人のまねをしようとしても、決してかんたんにはうまくいきません。
 そればかりか、このカラスのように、みんなに笑われてしまうと言うお話しでした。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 路面電車の日
きょうの誕生花 → アカンサス(はあざみ)
きょうの誕生日 → 1977年 松たか子(俳優)

きょうの新作昔話 → 忠犬ハチ公
きょうの日本昔話 → テングの隠れみの
きょうの世界昔話 → ヘビの魔法
きょうの日本民話 → おじいさんとカニ
きょうのイソップ童話 → ワシのまねをしたカラス
きょうの江戸小話 → るすばんめがね

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6月9日のイソップ童話 2匹のコガネ厶シ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月9日のイソップ童話

2匹のコガネ厶シ

2匹のコガネ厶シ

♪音声配信

 ある小さな島に一頭のウシがいて、二匹のコガネムシが、そのウシのフンを食べてくらしていました。
 冬が近づいたある日、一匹のコガネムシが、もう一匹のコガネムシにいいました。
「ぼくは、むこうの陸地へわたろうと思うんだ。ぼくがいなければ、きみは二人ぶんのフンが食べられるからね。ぼくはあっちで冬をすごしてくるよ。そしてもし、あの陸地に食べ物がたくさんあったら、かえりにきみに持ってきてあげよう」
 こう約束して、一匹のコガネムシは陸にわたりました。
 ついてみると、そこにはたくさんのあたらしいフンがありましたので、そこに落ちついてたっぷり食べました。
 冬がすぎると、もとの島にかえってきました。
 島にのこっていた友だちのコガネムシは、たずねました。
「やあ、きみは、ずいぶんふとって、元気そうになったね。あっちにごちそうがたくさんあったら、ぼくに持ってきてくれるといっていたけれど、おみやげはどうしたんだい?」
 そして、おみやげがないことがわかると、
「ひどいじゃないか」
と、おこりました。
 するとあいては、
「うらむなよ。じつはね、あっちの陸地では、いるあいだはいくらでも食べることができるけど、なにひとつ外へ持ちだすことはできないことになっているんだ」
と、すましていいました。

 友だちに親切そうな顔をしていても、実際には、友だちのためには何もしてやらない人に、このお話しを聞かせてやるとよいでしょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ネッシーの日
きょうの誕生花 → きょうがのこ(しもつけそう)
きょうの誕生日 → 1934年 ドナルドダック (漫画キャラ)


きょうの日本昔話 → 雄ジカの目
きょうの世界昔話 → 黒ウシの助け
きょうの日本民話 → 殿さまはもの知らず
きょうのイソップ童話 → 2匹のコガネ厶シ
きょうの江戸小話 → ダイコンが白いわけ

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6月8日のイソップ童話 アリに刺された男とヘルメス

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月8日のイソップ童話

アリに刺された男とヘルメス

アリに刺された男とヘルメス

♪音声配信

 ある日、1せきの舟が、のっていたおおぜいの人とともに海にしずんでしまいました。
 それを見ていた、1人の男が、
「神さまのやりかたはまちがっている! あの船には、ばちあたりな人間が1人のっていただけなのに、その人をばっするために、おおぜいの罪のない人を死なせるなんて、まったくひどい話だ」
と、いいました。
 ちょうどそこは、アリがたくさんいる場所でしたので、1匹のアリが、このうるさい男をちくりと刺しました。
「うっ! アリのくせに人間さまをかみやがって、こうしてくれる!」
 すると男は、たった1匹のアリが刺しただけなのに、そこにいたアリを残らずふみつぶしてしまいました。
 そのとき、ヘルメスの神があらわれて、男にこう言いました。
「どうだ、これでもおまえは、おまえがアリをさばくのと同じように、神が人間をさばくのはけしからんというつもりか」

 このお話しは、人のやりかたに文句を言いながら、自分も同じやり方をする人に聞かせるお話しです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → バイキングの日
きょうの誕生花 → でいこ(アメリカでいこ)
きょうの誕生日 → 1955年 金子修介(映画監督)

きょうの新作昔話 → アルキメデス 金の冠の重さ
きょうの日本昔話 → みそさざいは鳥の大将
きょうの世界昔話 → お見あい
きょうの日本民話 → ツバメを愛した娘
きょうのイソップ童話 → アリに刺された男とヘルメス
きょうの江戸小話 → いうにいわれず

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6月7日のイソップ童話 カとライオン

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月7日のイソップ童話

カとライオン

カとライオン

♪音声配信

 カがライオンのところへいって、いいました。
「ぼくはきみがこわくなんかないよ。動物の王さまといばっているけど、きみはぼくより強くなんかない。もし、きみのほうが強いというのなら、その証拠をみせてごらん。爪でひっかいたり、かみついたりできるって。まあ、むだなことだけどね。なにしろぼくは、きみよりずっと強いんだから。・・・あれ、うたがっているの。なんならいますぐ、きみと一騎討ちしよう」
 そしてすぐさま、カはライオンにおそいかかりました。
 ライオンの鼻の穴のまわりの、毛のないところをねらって、ちくり、ちくりと刺したのです。
 ライオンはかゆくてたまらず、自分の爪でそこをひっかいて、血だらけになりました。
「こうさん、こうさん」
 ライオンは、勝負をあきらめました。
 カはライオンを負かしたので、「ブウウーン」と勝ちどきをあげ、
「ブブブン、ブブブン」
と、勝利の歌を歌いながら、飛びたちました。
 ところがクモの巣にひっかかって、クモのえじきになってしまいました。
 クモに食われるとわかったとき、カは泣きべそをかいていいました。
「ライオンよりも強いこのぼくが、クモなんていう、けちなやつのために死ぬとは。やれやれ、なんてことだ」

 このお話しは、つよいものに勝ちながらも、ちょっとした不注意から弱いものに負けてしまう人に、おしえてあげるお話しです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 母親大会記念日
きょうの誕生花 → くちなし
きょうの誕生日 → 1949年 岸部四郎(俳優)


きょうの日本昔話 → 夕やけナスビ
きょうの世界昔話 → ローザとジバル
きょうの日本民話 → サルの一文銭
きょうのイソップ童話 → カとライオン
きょうの江戸小話 → ひとりかご

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6月6日のイソップ童話 イノシシとキツネ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月6日のイソップ童話

イノシシとキツネ

イノシシとキツネ

♪音声配信

 イノシシが木のそばにすわって、せっせとキバをといでいました。
 それを見たキツネが、ふしぎそうにたずねました。
「猟師に追いかけられているわけでも、きけんなわけでもないのに、どうしてキバをといでいるのですか?」
「たしかに、いまはきけんではないので、キバをとがなくても大丈夫。しかし、きけんなことがおそいかかってきたときには、キバをといでいるひまはないだろう。めんどうでも、こうしてキバをといでおけば、いますぐにきけんがきても、だいじょうぶなんだよ」

 このお話しは、あぶない目にあう前に、日頃からしっかりとそなえておくことが大切だとおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → かえるの日
きょうの誕生花 → あやめ
きょうの誕生日 → 1946年 中尾ミエ(歌手)


きょうの日本昔話 → 百目のアズキとぎ
きょうの世界昔話 → エンドウ豆の上のお姫さま
きょうの日本民話 → 安珍清姫
きょうのイソップ童話 → イノシシとキツネ
きょうの江戸小話 → ますおとし

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6月5日のイソップ童話 キツネとブドウのふさ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月5日のイソップ童話

キツネとブドウのふさ

キツネとブドウのふさ

♪音声配信

「おなかがすいたよう」
と、キツネが森の中を歩いていました。
 すると、おいしそうなブドウがブドウだなからたくさんぶら下がっていました。
 キツネは、なんとかして取ってやろうと思いました。
 でも、ブドウ棚は高くて、どうしても手がとどきません。
 するとキツネは、
「ふん。あのブドウは、まだすっぱいのさ」
と、ひとりごとをいって、どこかへいってしまいました。

 人間にも、自分の力がたりなくてできないことを、こんな風にごまかす人はいますね。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 熱気球記念日
きょうの誕生花 → ほたるぶくろ
きょうの誕生日 → 1949年 ガッツ石松(タレント)

きょうの新作昔話 → 弘法の衣(弘法大師)
きょうの日本昔話 → きっちょむの天のぼり
きょうの世界昔話 → 力持ちのノミ
きょうの日本民話 → イノシシのようなネコ
きょうのイソップ童話 → キツネとブドウのふさ
きょうの江戸小話 → 角兵衛獅子の太鼓(かくべえじしのたいこ)

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6月4日のイソップ童話 ハチとシャコとお百姓

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月4日のイソップ童話

ハチとシャコとお百姓

ハチとシャコとお百姓

♪音声配信

 ハチとシャコが、のどがかわいてたまらないので、お百姓のところへ水をもらいにきました。
「水をすこしくれれば、そのかわりにシャコはブドウ畑をたがやしますし、ハチはどろぼうを刺して追い払ってあげましょう」
と、いうと、お百姓は、
「わしにはウシが2頭いて、やつらは何も約束しないのに、なんでもやってくれる。だから、あんたたちに何かくれてやるよりも、ウシたちに何かをやるほうがいいよ」

 このお話しは、口先だけの約束で、先に報酬をもらおうとする人を、けっして信用してはいけないという事を教えています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 虫の日
きょうの誕生花 → うつぎ
きょうの誕生日 → 1974年 和泉元弥(狂言師)


きょうの日本昔話 → たのまれたてがみ
きょうの世界昔話 → 王子と指輪
きょうの日本民話 → ヒヒ
きょうのイソップ童話 → ハチとシャコとお百姓
きょうの江戸小話 → 日本一の親孝行

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6月3日のイソップ童話 小ガラスと大ガラス②

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6月3日のイソップ童話

小ガラスと大カラス②

小ガラスと大ガラス②

♪音声配信

 大ガラスは、人間の未来をうらなう事ができると考えられていました。
 人々は大ガラスの鳴き方で縁起が良いかどうかをうらない、大ガラスをだいじにして、裁判の証人にするほどでした。
 同じカラスでも小ガラスは、少しもだいじにされません。
 それで小ガラスは大ガラスをねたんで、自分も1つ、うらないをやってみようと思いました。
 旅人がやってくるのを見た小ガラスは、一本の木にとまって、大きな声でなきました。
 その声を聞いて、旅人たちは「ギョッ!」としてふりかえりました。
 しかし、中の1人がいいました。
「さあさあ、どんどん旅をつづけましょう。いまないたのは小ガラスですよ。あんなものはうらないとは、ちっとも関係がありません」

 人間も同じ事です。
 才能のない人が、才能のある人の真似をしてみても、かなわないだけでなく、笑い者になってしまいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 測量の日
きょうの誕生花 → すいかずら
きょうの誕生日 → 1965年 唐沢寿明(俳優)

きょうの新作昔話 → アルキメデス 一人で船を動かす
きょうの日本昔話 → ばけもの寺のしゃみせん
きょうの世界昔話 → ワラと炭とマメ
きょうの日本民話 → びんぼうになりたいお金持ち
きょうのイソップ童話 → 小ガラスと大カラス②
きょうの江戸小話 → あんまの腹いせ

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6月2日のイソップ童話 小ガラスと大ガラス①

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話

6月2日のイソップ童話

小ガラスと大ガラス①

小ガラスと大ガラス①

♪音声配信

 小ガラスの中に、とくべつからだの大きいのが1羽いました。
 この大きな小ガラスは、自分のなかまをけいべつして、
「こんなチビといっしょにいてもつまらない。大ガラスのところへいこう」
と、大ガラスのなかまに入ろうとしました。
 けれども、小ガラスは大ガラスと姿も声もちがうので、大ガラスたちは、
「へんなやつがきたぞ」
と、よってたかって、この小ガラスを追い返しました。
 大きな小ガラスは、しかたがないので、小ガラスのところへ戻りましたが、小ガラスはけいべつされたことに腹を立てていましたから、もうなかまに入れてくれません。
 こうして、大きな小ガラスはひとりぼっちになってしまいました。

 これは、人間にもあてはまるお話しです。
 べつのグループにいくときは、よく考えてから行動しましょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 横浜港・長崎港開港記念日
きょうの誕生花 → ささゆり
きょうの誕生日 → 1949年 鷲尾真知子(声優)


きょうの日本昔話 → 一人になった鬼の親分
きょうの世界昔話 → ギアッコ少年とマメ
きょうの日本民話 → テングに手を貸した和尚
きょうのイソップ童話 → 小ガラスと大ガラス①
きょうの江戸小話 → あみがさのわすれもの

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6月1日のイソップ童話 やぶ医者

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6月1日のイソップ童話

やぶ医者

やぶ医者

♪音声配信

 1人のやぶ医者が、病人をしんさつしました。
 ほかの医者たちは、
「この病人はたいしたことはないけれど、すっかりなおるには時間がかかる」
と、いっていたのですが、このやぶ医者だけは、
「お気のどくだが、この病人は、あしたまで生きられませんな。覚悟をきめるほうがいいでしょう」
と、いって、かえっていきました。
 それからしばらくたって、病人はおきられるようになり、まだ顔色は悪く、足もふらふらしていましたが、外に出ることができました。
 ふらふらと歩いていますと、むこうから、いつかのやぶ医者がきました。
「やあ、こんにちは。地獄(じごく)の人たちは、ごきげんいかがですか」
と、やぶ医者は、あいさつしました。
 すると病人は、すまして答えました。
「みんな、のんびりやっていますよ。ごぞんじのとおり、この世と地獄のあいだにある地獄の川の水を飲めば、なんでもわすれてしまいますからね。たださいきん、死神と、地獄の大王ハデスが、医者はけしからんと、ひどく腹を立てていました。『医者がいるおかげで、病人が死なないので、地獄が不景気になる』と、いうのですよ。それで死神たちは、ぜんぶの医者をやっつけようとして、医者という医者の名まえを、書きとめていました。あなたの名まえも書こうとしましたから、わたしは大いそぎで2人の神さまの前にひれふして、『この人は、本当の医者ではないから、助けてあげて下さい』と、お願いしたのですよ」

 このお話しは、□先ばかりたっしゃで、病人をなおすことを知らない医者をやっつけています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → スーパーマンの日
きょうの誕生花 → てんなんしょう
きょうの誕生日 → 1955年 千代の富士貢(相撲)

きょうの新作昔話 → 二宮金次郎(尊徳)
きょうの日本昔話 → 金太郎
きょうの世界昔話 → コルニーユじいさんの秘密
きょうの日本民話 → なわ
きょうのイソップ童話 → やぶ医者
きょうの江戸小話 → お祭りが、うんこ

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