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2009年1月

1月31日のイソップ童話 キツネとツル

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 1月のイソップ童話

1月31日のイソップ童話

キツネとツル

キツネとツル

♪音声配信

 キツネが、ひらたいおさらにマメのスープを入れて、ツルにすすめました。
 ツルがこまっているのを見て、キツネは笑いました。
 スープが水っぽくて、ツルの細い口には入らないからです。
 ところがこんどは、ツルがキツネを食事によんで、細長いくびのびんにごちそうを入れて出しました。
 ツルは楽に口をつっこんで食べましたが、キツネの口はほそ長いくびのびんには入らないため、どうしても食べることができません。
 キツネにしかえしをしたツルは、こまっているキツネを見て笑いました。

 こんなふうに、学者たちが食事のときに、むずかしい理くつの問題をもちだすと、それがわからないふつうの人々はたいくつしますし、反対に、ふつうの人々がバカげた話をもちだすと、学者たちはいやなかおをします。
 立場のちがう人たちが食事をすると、こう言うことになることを、このお話しはおしえています。
 食事は気のあったなかまと、たのしく食べたいですね。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → シューベルト誕生日
きょうの誕生花 → しろたえぎ
きょうの誕生日 → 1977年 香取慎吾(歌手)

きょうの新作昔話 → あぐりこキツネ
きょうの日本昔話 → 泣きべそしゃれこうべ
きょうの世界昔話 → 赤ずきんちゃん
きょうの日本民話 → 幽霊のたのみ
きょうのイソップ童話 → キツネとツル
きょうの江戸小話 → あんどん

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1月30日のイソップ童話 どちらが子どもをよけいうむかで、ケンカするブタとイヌ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 1月のイソップ童話

1月30日のイソップ童話

どちらが子どもをよけいうむかで、ケンカするブタとイヌ

どちらが子どもをよけいうむかで、ケンカするブタとイヌ


♪音声配信

 ブタとイヌが、めいめい自分のほうがたくさん子どもをうむといいはって、ケンカをしていました。
 イヌが、
「わたしは四つ足動物の中で、いちばんみじかい日数で子どもをうむことができるのよ」
と、いうと、ブタは、
「いくらはやく、たくさんうんだって、あなたのあかんぼうは、みんなまだ、目があいていないじゃないの」

 仕事は、はやければいいとはかぎりません。
 ちゃんと、できあがっていなければいけないのです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 3分間電話の日
きょうの誕生花 → ペペロミア
きょうの誕生日 → 1958年 石川さゆり(歌手)

きょうの新作昔話 → 塩買い大黒
きょうの日本昔話 → 大いびき善六
きょうの世界昔話 → ワニの贈り物
きょうの日本民話 → 待ちきれずに
きょうのイソップ童話 → どちらが子どもをよけいうむかで、ケンカするブタとイヌ
きょうの江戸小話 → 金箱のかぎ

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1月29日のイソップ童話 オオカミと馬

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1月29日のイソップ童話

オオカミと馬

オオカミと馬

♪音声配信

 オオカミが畑をとおりかかって、ムギをみつけました。
 しかし、ムギではエサにならないので、そのままとおりすぎました。
 まもなく、オオカミは馬にあいました。
 オオカミは、さっきの畑に馬を連れていって、
「ほら、ぼくはこのムギをみつけたけれど、自分で食べてしまわないで、きみのためにとっておいたんだ。なにしろぼくは、きみがむしゃむしゃ食べる音を聞くのが、大好きだから」
と、いいました。
 すると馬は、
「へっへっへ。もし、ムギがオオカミのエサになるのなら、あんたが胃袋よりも耳をだいじにするはずは、ぜったいにないだろうねえ」

 このお話しは、悪い人がたまによい人ぶってみせても、ちっとも信用してもらえないということを、たとえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 南極「昭和基地」設営記念日
きょうの誕生花 → きんかん
きょうの誕生日 → 1977年 宝生舞(俳優)

きょうの新作昔話 → かぶと島
きょうの日本昔話 → 聴き耳ずきん
きょうの世界昔話 → 魔法のビール
きょうの日本民話 → キツネの倉
きょうのイソップ童話 → オオカミと馬
きょうの江戸小話 → けち自慢

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1月28日のイソップ童話 ライオンとキツネとシカ

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1月28日のイソップ童話

ライオンとキツネとシカ

ライオンとキツネとシカ

♪音声配信

 ライオンが病気になって、ほらあなの中でねていました。
 このライオンは、一ぴきのキツネとなかよしでした。
 お見舞いに来てくれたキツネに、ライオンはたのみました。
「ぼくの病気をなおしたいと思うのなら、森にいるシカをだましてここにつれてきてくれないか。ぼくはシカのはらわたと心臓が食べたくてたまらないんだ」
 キツネは、シカをさがしにいきました。
 まもなく、森の中ではね回っているシカが見つかりました。
 キツネは、シカに近づくと、
「あなたにいい話があります。われわれの王さまであるライオンくんが、いま病気で死にそうなんです。それでライオンくんは、自分が死んだ後の王さまをだれにするか考えました。イノシシは頭が悪いし、クマはのろまだ。ヒョウはおこりっぽいし、トラはすぐにいばる。そこで、シカくんなら背が高くてりっぱだし、長生きするし、どうどうとした角はあるしで、と、ここまでいえばわかるでしょう。ライオンくんは次の王さまに、あなたをえらびました。シカくん、王さまになりたいのなら、はやくライオンくんのところへいって下さい」
 キツネの話を聞いて、シカはすっかりとくいになりました。
 そして、キツネについていって、ライオンのほら穴に入りました。
 たちまち、待ちかまえていたライオンがシカに飛びかかりましたが、しくじって、シカの耳を引きさいただけでした。
 シカはいちもくさんに、森に逃げかえりました。
「お願いだ。もういちど、なんとかして、あのシカをつれてきてくれよ」
「うーん、やっかいで、むずかしいことをたのむなあ。まあいい。なんとかやってあげるよ」
 そしてキツネは、まるで猟犬のようにシカの足あとをつけていきながら、どうやってだまそうかと頭をひねりました。
 とちゅう、ヒツジ飼いたちにあったので、キツネは、
「血まみれになったシカを、見かけませんでしたか?」
と、たずねました。
「ああ、あそこの林の中の、ねぐらにいるよ」
 おしえられたキツネは、休んでいるシカのところへいって、すました顔であいさつをしました。
 シカはカンカンにおこって、毛を逆立てていいました。
「けがわらしいキツネめ! もう、だまされないぞ。そばに来たら命はないと思え。おまえがどんな悪者か、知らないやつをだましにいくがいい。王さまにしてやるといって、おだててやれ」
 すると、キツネは、
「あんたは、それほどこしぬけのひきょうものなのかい。そんなふうに、わたしたちをうたぐるなんて。ライオンくんがあんたの耳をつかまえたのは、王さまになったときの心がまえをおしえようとしたんだよ。それなのにあんたは、病気のライオンくんがちょっとひっかいたのもがまんできないなんて。あんたのふがいなさにおこったライオンくんは、こんどはオオカミを王さまにするといっているよ。こまるなあ。らんぼうもののオオカミが王さまになっては。だからさ、わたしといっしょにきてくれよ。ライオンくんが、あんたに害を加えるはずがない。わたしが保証するから」
 こんなふうに、キツネはシカをいいくるめて、もういちどライオンのところへ連れて行きました。
 シカがほらあなにはいると、ライオンは、こんどはごちそうを逃さないぞとばかり、骨からはらわたまで、ガツガツと食べてしまいました。
 キツネは、そばでながめていました。
 その足もとに、シカの心臓がこぼれ落ちました。
 キツネはそれをさっと拾って、さんざんはたらかされた埋め合わせにと、ぺろりと食べてしまいました。
 ライオンは、はらわたをはしから食べましたが、心臓だけがみつかりません。
「心臓は、どうしたのだろう?」
と、しきりにさがしています。
 それを見てキツネは、ライオンの手のとどかないところまで逃げてからいいました。
「このシカには、もともと心臓がなかったから、さがしてもむだだよ。だって、ふつうの心臓を持っている動物なら、ライオンのすみかへ2度も、のこのこやってくるはずがないだろう」

 このお話しは、えらくなっていばりたいという気持ちがあんまりつよいと、ものごとを見きわめる事ができなくなり、危険がさしせまっているのにも気がつかない、ということをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ダンスパーティーの日
きょうの誕生花 → レプトスペルマム
きょうの誕生日 → 1981年 乙葉(タレント)

きょうの新作昔話 → 浦島子(うらしまこ)
きょうの日本昔話 → 若返りの水
きょうの世界昔話 → ライオンのメガネ
きょうの日本民話 → 白竜湖の琴の音
きょうのイソップ童話 → ライオンとキツネとシカ
きょうの江戸小話 → とおれ

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1月27日のイソップ童話 矢にあたったワシ

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1月27日のイソップ童話

矢にあたったワシ

矢にあたったワシ

♪音声配信

 一羽のワシが岩の上にとまって、ウサギをねらっていました。
 そのワシめがけて、人間がヒュッと矢を放ちました。
 矢はワシに命中して、鉄の矢じりがぐさりとワシのからだにささりました。
 矢の羽根は、ちょうどワシの目の前にピンとつきたっていました。
 それは、ワシの羽根でできた矢の羽根でした。
 ワシは、いいました。
「死ぬだけでも悲しいのに、なんと自分の羽根のせいで死ぬことになるとは、これほどなさけない話しはない」

 かつて自分のものであったものにたおされるのは、ほかのものにたおされるよりもつらいものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 求婚の日
きょうの誕生花 → ヘリオトロープ
きょうの誕生日 → 1756年 モーツァルト (作曲家)

きょうの新作昔話 → 小判を運ぶネズミ
きょうの日本昔話 → たからばけもの
きょうの世界昔話 → お母さんがあんでくださったボウシ
きょうの日本民話 → カッパと殿さま
きょうのイソップ童話 → 矢にあたったワシ
きょうの江戸小話 → 千手観音

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1月26日のイソップ童話 デマデスの演説

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1月26日のイソップ童話

デマデスの演説

デマデスの演説

♪音声配信

 むかしギリシャに、デマデスという演説(えんぜつ)の上手な人がいました。
 ある日、デマデスはアテネの市民たちを前にして、演説をしていました。
 いっしょうけんめいに話しているのに、みんなはガヤガヤさわいでいて、ちっともまじめに聞いてくれません。
 そこでデマデスは、
「みなさん、わたしはここでひとつ、イソップのお話しをしたいのですが、いいですか?」
と、大きな声でたずねました。
「いいぞ」
と、みんなはよろこんでさけびました。
 デマデスは、はなしをはじめました。
「農業のまもり神デメテールと、ツバメとウナギがいっしょに旅に出ました。しばらくいくと、橋がかかっていない川がありました。ツバメは空に舞い上がって、むこう岸につきました。ウナギは川に飛び込んで、泳いでいきました」
 ここまで話して、デマデスは話をやめました。
「・・・で、デメテールはどうした、デメテールは」
と、みんなは口ぐちにさけびました。
「デメテールは、あなたがたに腹を立てました。政治のだいじな話しは聞こうとしないで、イソップの作り話しだけをおもしろがるのは、いけないことだと」

 このように、大切なことはほったらかして、おもしろおかしいことばかりやりたがる人は、こまりものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 文化財防火デー
きょうの誕生花 → カロライナジャスミン
きょうの誕生日 → 1955年 所ジョージ(タレント)

きょうの新作昔話 → 親子地蔵
きょうの日本昔話 → アズキとぎ
きょうの世界昔話 → 花とお日さま
きょうの日本民話 → 送りオオカミ
きょうのイソップ童話 → デマデスの演説
きょうの江戸小話 → どろぼうのおあいそ

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1月25日のイソップ童話 アシとオリーブの木

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1月25日のイソップ童話

アシとオリーブの木

アシとオリーブの木

♪音声配信

 アシオリーブの木が、口論していました。
 どちらがしんぼう強くて、力があって、しっかりしているかで、いいあらそっているのです。
 オリーブの木は、アシに向かってこう言いました。
「おまえなんか、へなへなで、てんでいくじなしさ。ちょっと風が吹けばすぐにおじぎして、まいったというじゃないか」
「・・・」
 アシはだまったきり、なにも言い返しません。
 そこへ、まもなく強い風が吹いてきました。
 ビュー、ビューと吹きまくる風の中、アシはさんざんにゆさぶられ、おじぎをさせられましたが、ぶじに切りぬけました。
 ところがオリーブの木は、風にはむかってがんばっているうちに、ポキリと折れてしまいました。

 自分より強いものに負けまいとしてがんばる人よりも、事のなりゆきにさからわずにうまく立ち回る人の方が得をするということを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 中華まんの日
きょうの誕生花 → プリムラ
きょうの誕生日 → 1938年 松本零士(漫画家)

きょうの新作昔話 → 切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)
きょうの日本昔話 → 乙姫様のくれたネコ
きょうの世界昔話 → ホタルとオナガザル
きょうの日本民話 → もちのなる木
きょうのイソップ童話 → アシとオリーブの木
きょうの江戸小話 → たたかれても安心

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1月24日のイソップ童話 ヘルメスと大地の神

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1月24日のイソップ童話

ヘルメスと大地の神

ヘルメスと大地の神

♪音声配信

 むかし、ゼウスの神は、人間の男と女をつくった後、ヘルメスを呼んで、
「この人間たちを地上へ連れていって、食物を手に入れるにはどの土地をたがやせばよいかを教えてやれ」
と、いいつけました。
 ヘルメスはゼウスの命令どおり、人間を連れて地上へやってきました。
 大地の神は、はじめ、土地をたがやさせるのはいやだといいました。
「しかし、これはゼウスの神の命令なのですぞ」
と、ヘルメスが強くいいますと、大地の神は、
「じゃあ、まあ、すきなだけたがやすがいいさ。かわりにわたしは、人間たちの苦労や涙をもらうことにするから」

 このお話しは、かんたんにお金を借りて、かえすのにたいそう苦労する人にあてはまるお話しです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ゴールドラッシュの日
きょうの誕生花 → おもと
きょうの誕生日 → 1936年 市原悦子(俳優)

きょうの新作昔話 → 宝のしゃもじ
きょうの日本昔話 → 貧乏神と福の神
きょうの世界昔話 → 人間に飼われるようになったけもの
きょうの日本民話 → 源治のタヌキ石
きょうのイソップ童話 → ヘルメスと大地の神
きょうの江戸小話 → おそれながら、バーッ

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1月23日のイソップ童話 ハチとヘビ

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1月23日のイソップ童話

ハチとヘビ

ハチとヘビ

♪音声配信

 ある日、ハチがヘビの頭にとまって、たてつづけに針で刺して責めたてました。
 ヘビは痛くて、気がくるいそうです。
 でも、にくらしいハチをどうしてもやっつけることができないので、そばを通りかかった馬車の車輪の下に頭をつっこんで、ハチといっしょに自分もひかれて死んでしまいました。

 このヘビと同じように、にくいあいてをやっつけるためには、自分も一緒にぎせいになってもかまわないと思う人がいます。
 そういう人のまわりには、近寄らないようにしましょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 電子メールの日
きょうの誕生花 → まんりょう
きょうの誕生日 → 1939年 千葉真一(俳優)

きょうの新作昔話 → テングの腕比べ
きょうの日本昔話 → カニのすもう
きょうの世界昔話 → キツネとネコ
きょうの日本民話 → 酔っぱらいタヌキ
きょうのイソップ童話 → ハチとヘビ
きょうの江戸小話 → カッパをつろう

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1月22日のイソップ童話 わるぐちをいいあうブタとイヌ

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1月22日のイソップ童話

わるぐちをいいあうブタとイヌ

わるぐちをいいあうブタとイヌ

♪音声配信

 ブタとイヌが、□ぎたなくののしりあっていました。
 ブタが、
アフロディテの女神にかけて、おまえなんか、ばりばり食いさいてやるよ」
と、いいますと、イヌは皮肉な顔で、
「ほほう。アフロディテさまにかけてちかうとは、あんたにしては気がきく話だね。たしかに、おまえさんはアフロディテのお気に入りとみえるね。あの女神は、おまえのそのけがらわしい肉を食った人は、ぜったいに自分の神殿にいれないほどだもの」
 するとブタは、
「それこそ、女神がわたしをかわいがっている証拠さ。わたしを殺したり、いじめたりする人は、ぜったいに寄せつけないわけだからね。おまえときたら、生きているあいだも死んだ後も、いやなにおいをぷんぷんさせているじゃないか」

 このお話しは、話しの上手な人は、相手からあびせられた悪口をうまく利用して、自分をほめる言葉にすりかえてしまうということをしめしています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 飛行船の日
きょうの誕生花 → アンスリューム
きょうの誕生日 → 1960年 岡部まり(タレント)

きょうの新作昔話 → 黄金のつぼ
きょうの日本昔話 → 雪女
きょうの世界昔話 → メスウシのブッコラ
きょうの日本民話 → キツネのお礼
きょうのイソップ童話 → わるぐちをいいあうブタとイヌ
きょうの江戸小話 → 貧乏神

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1月21日のイソップ童話 イヌと主人

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1月21日のイソップ童話

イヌと主人

イヌと主人

♪音声配信

 ある人が、旅行に出かけようとしているとき、イヌがつったっているのを見ていいました。
「なにをぐずぐずとしているのだ。はやくしたくをしろ、おまえもいっしょにいくのだから」
 するとイヌは、しっぽをふりながらいいました。
「したくはすっかりできています。ご主人のほうが、ぐずぐずしていらっしゃるのです」

 このお話しは、自分の用意ができていないのに、他人をせきたてる人にあてはまります。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 料理番組の日
きょうの誕生花 → ろうばい
きょうの誕生日 → 1947年 高田純次(タレント)

きょうの新作昔話 → 天人女房(てんにんにょうぼう)
きょうの日本昔話 → 無用の位
きょうの世界昔話 → 身代わりにされたクマ
きょうの日本民話 → 二つのおむすび
きょうのイソップ童話 → イヌと主人
きょうの江戸小話 → しりちがい

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1月20日のイソップ童話 鳥刺しとコウノトリ

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1月20日のイソップ童話

鳥刺しとコウノトリ

鳥刺しとコウノトリ

♪音声配信

 鳥刺しがツルをとるために、アミをはって遠くから見はっていました。
 するとツルにまじって、1羽のコウノトリがかかりました。
 鳥刺しはかけよって、ツルといっしょにコウノトリもつかまえました。
「わたしを、放して下さい」
 コウノトリは、鳥刺しにたのみました。
「なぜならわたしはツルとちがって、人間のじゃまをするどころか、ヘビだの、トカゲだの、いろいろなは虫類を食べて、たいそう役に立つのですから」
 鳥刺しは、いいました。
「もし本当におまえが悪いやつでないとしても、悪いやつといっしょに飛んできたのだから、罰をうけるのがとうぜんなのだ」
「そんな・・・」

 わたしたちも、悪いやつとつきあうのはやめましょう。
 さもないと、このかわいそうなコウノトリのように、悪いやつのなかまだと思われて、ひどい目にあうかもしれないからです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 玉の輿の日
きょうの誕生花 → デンファレ
きょうの誕生日 → 1983年 矢口真里(歌手)

きょうの新作昔話 → 鼻かぎ権次(ごんじ)
きょうの日本昔話 → まさかの話
きょうの世界昔話 → 頭のいいコヨーテ
きょうの日本民話 → おなかにわすれられたかさ
きょうのイソップ童話 → 鳥刺しとコウノトリ
きょうの江戸小話 → たな

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1月19日のイソップ童話 サルとラクダ

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1月19日のイソップ童話

サルとラクダ

サルとラクダ

♪音声配信

 動物たちのあつまりで、サルが立ってダンスをおどりました。
 たいそうみごとにおどったので、みんなは拍手喝采(はくしゅかっさい)しました。
 ラクダはそれを見て、うらやましくなりました。
「ぼくもひとつ、みんなにほめてもらおう」
 ラクダも立ちあがって、ダンスを始めました。
 けれども、それはメチャクチャなおどりで、見られたものではありません。
 動物たちはおこって、ラクダをたたき出してしまいました。

 このお話しは、自分よりもすぐれた人をうらやんで、はりあおうとする人をいましめています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → のど自慢の日
きょうの誕生花 → バンダ
きょうの誕生日 → 1983年 宇多田ヒカル(歌手)

きょうの新作昔話 → 凍ってしまった声
きょうの日本昔話 → 一休のくそとなれ
きょうの世界昔話 → ウシ飼いと裁判官
きょうの日本民話 → おらびの妖怪
きょうのイソップ童話 → サルとラクダ
きょうの江戸小話 → いいそうな顔

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1月18日のイソップ童話 泉のほとりのシカとライオン

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1月18日のイソップ童話

泉のほとりのシカとライオン

泉のほとりのシカとライオン

♪音声配信

 のどのかわいたシカが、泉のほとりへやってきました。
 水を飲んだ後、ふと見ると、自分のかげが水にうつっています。
 大きくて、いくつもの枝にわかれた角は、われながらうっとりするほど立派です。
 シカは、すっかりとくいになりました。
 ところが足を見ると、ヒョロヒョロしてたよりない感じなので、がっかりしてしまいました。
「せっかく、これほど立派な角を持っているのに、この足ではなさけない」
 シカが水にうつった自分の姿をながめて考え込んでいるところへ、とつぜんライオンがあらわれました。
 シカはいそいで、逃げました。
 ライオンは追いかけましたが、シカは足の速い動物ですから、いくら強いライオンでも追いつけません。
 それどころか、シカはずんずんとライオンを引き離してしまいました。
 野原がつづいているあいだは、シカはライオンのずっと先を逃げてゆくことができました。
 そのうちに、シカは森にさしかかりました。
 すると、大きな角が木の枝に引っかかって、うまく走れなくなりました。
 そうして、ぐずぐずしているうちに、ライオンに追いつかれて、つかまってしまいました。
 ライオンのえじきになったシカは、死ぬ前に心の中でいいました。
「なさけないことだ。わたしににくまれていた足がわたしを助けてくれたのに、わたしがじまんしていた角のために、こうして死ななければならないとは」

 このシカと同じように、あぶない目にあったとき、ふだんはあまり信用していなかった友だちがわたしたちを助けてくれ、はんたいに、いつも信じていた友だちがわたしたちを見捨てることがあるものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 都バス記念日
きょうの誕生花 → パフィオペディルム
きょうの誕生日 → 1947年 ビートたけし(タレント)

きょうの新作昔話 → 米ぶきと粟ぶき
きょうの日本昔話 → とっつくひっつく
きょうの世界昔話 → かしこいチビの仕立屋さん
きょうの日本民話 → 鬼のうで
きょうのイソップ童話 → 泉のほとりのシカとライオン
きょうの江戸小話 → 金のとりい

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1月17日のイソップ童話 ザクロの木とリンゴの木とオリーブの木とイバラ

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1月17日のイソップ童話

ザクロの木とリンゴの木とオリーブの木とイバラ

ザクロの木とリンゴの木とオリーブの木とイバラ

♪音声配信

 ザクロの木とリンゴの木とオリーブの木が、それぞれ自分の実のおいしさをじまんしあっていました。
 おたがいにゆずり合わないので、だんだんはげしくいいあらそうようになりました。
 それを、近くで聞いていたイバラが、
「みなさん、ケンカはやめましょう」
と、いさめました。

 これと同じように、人間のあいだでもえらい人たちがあらそっているときには、取るにたりない人がえらそうにふるまうものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 防災とボランティアの日
きょうの誕生花 → こちょうらん
きょうの誕生日 → 1952年 坂本龍一(ミュージシャン)

きょうの新作昔話 → スズメの身がわり
きょうの日本昔話 → あきやのゆうれい
きょうの世界昔話 → トラのはじまり
きょうの日本民話 → 与作のうらない
きょうのイソップ童話 → ザクロの木とリンゴの木とオリーブの木とイバラ
きょうの江戸小話 → おじいさんとおばあさん

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1月16日のイソップ童話 造船所のイソップ

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1月16日のイソップ童話

造船所のイソップ

造船所のイソップ

♪音声配信

 イソップは、ある日ひまつぶしに、造船所に寄ってみました。
 造船所の職人たちは、へんな人がきたと思って、くやしかったらなんとかいってみろと、わいわいからかいました。
 そこでイソップは、こんな話しをしたのです。
「むかしむかし、まだこの地球が形もなくて、水しかなかったときのことです。ゼウスの神は、水だけではこまると考えて陸を呼びました。そして、『これから3回にわけて、この地球ぜんたいにある海の水を飲みなさい』といいつけました。陸はさっそく、仕事にかかりました。1回目に、ぐーっと飲むと、山が出てきました。それから2回目に、ぐーっと飲むと、平野があらわれました。というわけだから、こんど3回目に陸がぐーっとやれば、海はなくなってしまうから、あなたがたも仕事がなくなるわけですよ」

 このお話しは、自分よりも頭のいい人をからかうと、ひどいしっぺがえしをくらうということをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 禁酒の日
きょうの誕生花 → デンドロビューム
きょうの誕生日 → 1930年 東松照明(写真家)

きょうの新作昔話 → お坊さんになりたかったキツネ
きょうの日本昔話 → うたよみゆうれい
きょうの世界昔話 → 裸の王さま
きょうの日本民話 → 死ぬのはこわい
きょうのイソップ童話 → 造船所のイソップ
きょうの江戸小話 → とんちんかん

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1月15日のイソップ童話 ウサギとカエル

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1月15日のイソップ童話

ウサギとカエル

ウサギとカエル

♪音声配信

 ある日、ウサギたちがあつまって、はなしあっているうちに、みんな、ひどく悲しくなってしまいました。
 なぜなら、ウサギはいつもビクビクして、くらしているからです。
「本当に、ぼくらは人間にも、イヌにも、ワシにもねらわれてるし、ほかにも、ぼくらをエサにしようとしている動物はいっぱいいるから、こわいなあ。毎日こんなにおそろしい思いをするくらいなら、どうだろう、いっそ、ひと思いに死んでしまうほうが、ましじゃあないか」
 ウサギたちはこう考えて、みんなで池に飛び込んで死ぬことにきめました。
 そこでウサギたちは、いっせいに池をめざして走っていきました。
 ところが、その池のほとりには、たくさんのカエルがいて、ウサギたちの足音を聞いたとたんに、あわてて水に飛び込んで逃げました。
 それを見て、ウサギの中の一番かしこい一匹が、みんなにいいました。
「おーい、みんな待ちたまえ。自殺はやめよう。ごらんのとおり、ぼくたちよりも、もっとよわむしで、ビクビクしているやつがいることがわかったからね」

 このお話しは、ふしあわせな人は、自分よりもふしあわせな人を見ると、安心するものだということをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → アダルトの日
きょうの誕生花 → オンシジューム
きょうの誕生日 → 1962年 石原良純(俳優)

きょうの新作昔話 → ふたつのネズミ船
きょうの日本昔話 → わらしべ長者
きょうの世界昔話 → 魔法のあみ棒
きょうの日本民話 → 龍王からおしえられた踊り
きょうのイソップ童話 → ウサギとカエル
きょうの江戸小話 → かんびょう

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1月14日のイソップ童話 逃げたカラス

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1月14日のイソップ童話

逃げたカラス

逃げたカラス

♪音声配信

 ある人がカラスをつかまえたので、足にヒモをつけて自分の子どもにかわせました。
 けれども、カラスは人間にかわれるのがいやでたまりません。
 それで、ちょっとしたすきに逃げ出して、自分の巣にかえりました。
 ところが、足についていたヒモが木の枝にからみついて、もう飛び上がれなくなってしまいました。
 これでは、うえ死にするしかありません。
「まったく、ついてないなあ。あのまま人間にかわれていれば、一生食べ物に不自由しなかったのに。これがこうして、うえ死にすることになるとは」

 これは、考えなしに行動すれば、小さな危険から逃れようとして、もっとおそろしい危険に飛び込むことがあることをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → タロ、ジロの日
きょうの誕生花 → シンビジューム
きょうの誕生日 → 1955年 石田純一(俳優)

きょうの新作昔話 → モグラ退治
きょうの日本昔話 → おくびょうな男とゆうがおおばけ
きょうの世界昔話 → チーズの行方
きょうの日本民話 → お金入りの米だわら
きょうのイソップ童話 → 逃げたカラス
きょうの江戸小話 → 貧乏神

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1月13日のイソップ童話 人間とゼウス

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1月13日のイソップ童話

人間とゼウス

人間とゼウス

♪音声配信

 いいつたえでは、むかしむかし神さまは、まず動物を先につくって、ある動物には強い力を、ある動物にははやい足を、ある動物には空を飛ぶつばさをあたえましたが、さいごにつくった人間は、はだかのままでした。
 それで人間は、ゼウスの神にいいました。
「神さま、わたしだけは、なんにもめぐんでいただけませんでしたね」
 するとゼウスは、
「おまえは気がついていないが、わたしはおまえに、なによりもりっぱな贈りものをさずけたのだよ。それは理性という、神がみのあいだでも、人間のあいだでも、とても大きな力になるものだ。理性はどんなに強いものよりも強く、どんなに足のはやいものよりもすばやいものなのだ」
と、いいました。
 そこで人間は、神さまの贈りもののことがよくわかったので、神をたたえ、感謝しながら引き下がりました。

 人間はみな、神のめぐみによって理性をさずけられています。
 それなのに、この大きなめぐみをさとらずに、感情も理性も持たない動物をうらやましがる人が、ときどきいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → たばこの日
きょうの誕生花 → カトレア
きょうの誕生日 → 1968年 長山洋子(歌手)

きょうの新作昔話 → 照島神社(てるじまじんじゃ)
きょうの日本昔話 → 二人の甚五郎
きょうの世界昔話 → おりこうハンス
きょうの日本民話 → ろくろっ首
きょうのイソップ童話 → 人間とゼウス
きょうの江戸小話 → かぜものぼれまい

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1月12日のイソップ童話 ハエたち

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1月12日のイソップ童話

ハエたち

ハエたち

♪音声配信

 ものおきの床に、ハチミツがこぼれていました。
 そこヘハエたちが飛んできて、ミツをなめはじめました。
 おいしくて、おいしくて、ちょっとなめただけで、やめる気にはなれません。
 むちゅうになってなめているうちに、ミツが足にからみついて、飛びたてなくなってしまいました。
 もがけばもがくほど、ミツがからだじゅうについて、しまいに息ができなくなりました。
 ハエたちはいいました。
「なさけないことだ。ひとときの楽しみのために、死んでしまうなんて」

 このとおり、食いしんぼうはいろいろな不幸のもとになります。
 食べすぎ、のみすぎには、気をつけてください。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → スキーの日
きょうの誕生花 → ラケナリア
きょうの誕生日 → 1952年 楠田枝里子(タレント)

きょうの新作昔話 → 水かけ地蔵
きょうの日本昔話 → おばあさんのおおてがら
きょうの世界昔話 → お月さま狩り
きょうの日本民話 → サルのうめたつぼ
きょうのイソップ童話 → ハエたち
きょうの江戸小話 → 焼き氷

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1月11日のイソップ童話 イヌとライオンの皮

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1月11日のイソップ童話

イヌとライオンの皮

イヌとライオンの皮


♪音声配信

 イヌがライオンの皮を見つけて、それをずたずたにやぶりました。
 それを見たキツネが、イヌにいいました。
「もし、このライオンが生きているとすれば、そのつめのほうがおまえたちの歯よりも強いのだぞ。皮でよかったな」

 力や名誉ある人が、その力や名誉を失うと、いままでそんけいしてくれていた人たちにもバカにされます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 鏡開き
きょうの誕生花 → シェフレラ(カポック)
きょうの誕生日 → 1973年 深津絵里(俳優)

きょうの新作昔話 → 橋立小女郎(はしだてこじょろう)
きょうの日本昔話 → ふたりゆうれい
きょうの世界昔話 → コウノトリになった王さま
きょうの日本民話 → とうふとおみそのけんか
きょうのイソップ童話 → イヌとライオンの皮
きょうの江戸小話 → 小便

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1月10日のイソップ童話 ライオンとロバ

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1月10日のイソップ童話

ライオンとロバ

ライオンとロバ

♪音声配信

 ライオンとロバが、いっしょに狩りにいきました。
 ライオンの武器は強いことで、ロバは足が速いのが武器でした。
 いろんなえものがとれました。
 するとライオンは全体を3つにわけて、ならべてからこう言いました。
「さいしょに、3分の1をわしがとる。それはわしが王さまだからだ。後の3分の2のうち、半分はいっしょに狩りにいったものの分け前として、とうぜんわしがもらう。さて、のこった3分の1だが、おまえがこれをとるつもりでぐずぐずしていると、ひどい目にあうぞ。だからさっさと逃げてゆけ」

 なにをするにも、あいてが自分の実力にふさわしいかどうか、よく考えなければなりません。
 自分より強いものと友だちになったり、いっしょに仕事をすると、このロバのようなことになるかもしれないからです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 明太子の日
きょうの誕生花 → アナナス
きょうの誕生日 → 1935年 浜村淳(司会者)

きょうの新作昔話 → 鴻(こう)の湯の由来
きょうの日本昔話 → 若様はひとり
きょうの世界昔話 → ゆうれいをせおう娘
きょうの日本民話 → ネコのおけさ節
きょうのイソップ童話 → ライオンとロバ
きょうの江戸小話 → なぞなぞ

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1月9日のイソップ童話 ノミとウシ

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1月9日のイソップ童話

ノミとウシ

ノミとウシ

♪音声配信

 ある日、ノミがウシにたずねました。
「いったいぜんたい、人間はあなたにどんな親切をしてくれたっていうの。あなたみたいに大きくて強い動物が、毎日、人間のためにはたらくなんて、どうかしているわ。わたしをごらんなさい。わたしは人間なんか、ばりばり肉を食いやぶって、がぶがぶ血をすってやるのよ」
 するとウシは、
「ぼくは人間たちに感謝してるんだ。いつもぼくをかわいがって、だいじにしてくれるし、ひたいや背なかを、たびたびさすってくれるもの」
「ひえーっ。あなたはさすられるのがすきなの?! わたしは、人間の手でさすられたら、もうおしまいのペチャンコだわ」

 口先だけのつよがりは、あんまりりこうでないあいてにさえ、すぐにやりこめられてしまうものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 風邪の日
きょうの誕生花 → かんのんち
きょうの誕生日 → 1974年 岡本真夜(シンガー)

きょうの新作昔話 → 雑炊橋(ぞうすいばし)
きょうの日本昔話 → へっついゆうれい
きょうの世界昔話 → ハリネズミのハンスぼうや
きょうの日本民話 → イヌになった男
きょうのイソップ童話 → ノミとウシ
きょうの江戸小話 → 大声のしらみ、小声のわたくず

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1月8日のイソップ童話 アリ

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1月8日のイソップ童話

アリ

アリ

♪音声配信

 アリは、むかしは人間でした。
 その人はお百姓(ひゃくしょう)でしたが、自分の畑でできるものだけではまんぞくしないで、となり近所のお百姓の畑の作物をうらやましがって、しょっちゅうぬすんでいました。
 ゼウスの神は、
「こんな欲ばり人間は、ゆるせない」
と、おこって、この人をわたしたちがアリと呼ぶ生きものに、かえてしまったのです。
 けれどもこの人は、アリに姿がかわっても、性格はかわりませんでした。
 その証拠に、いつでもあちらこちらの畑を歩きまわって、よその人のオオムギやコムギをひろっては、自分のためにためこんでいます。

 生まれつき悪い人は、どんなにひどくばっせられても、それで性質がかわることはないということを、このお話しはしめしています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 勝負事の日
きょうの誕生花 → ははこぐさ(おぎょう)
きょうの誕生日 → 1971年 田村亮(芸人)

きょうの新作昔話 → カエルと娘
きょうの日本昔話 → こぶとりじいさん
きょうの世界昔話 → おいしいおかゆ
きょうの日本民話 → おまけだけの買いもの
きょうのイソップ童話 → アリ
きょうの江戸小話 → おとしもの

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1月7日のイソップ童話 ウサギとカメ

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1月7日のイソップ童話

ウサギとカメ

ウサギとカメ

♪音声配信

 カメの足がおそいのを、ウサギがバカにして笑いました。
「あなたは足がはやくても、わたしのほうが勝ちますよ」
と、カメがいいました。
 するとウサギは、
「そんなこといったって□先だけだ。では競争しよう。そうすればわかる」
と、いい、
「だれが場所をきめて、勝ったものにほうびを出すのですか」
と、カメはいいました。
「キツネが公平でりこうだから、あれにたのもう」
と、ウサギはいいました。
 そこでキツネが、競争をはじめる合図をしました。
 たちまち、あしのはやいウサギがカメをひきはなしました。
 しかしカメはあきらめずに、休まずあるきつづけました。
 ウサギは足がはやいと思って安心しているものですから、とちゅうで大きな木を見つけると、その木かげでひと休みしました。
 それからしばらくして、ウサギはおきあがりました。
「あれ、すこしねむってしまったか。まあいい、どうせカメはまだ後ろにいるはず」
 ウサギは大きくのびをすると、そのままゴールにむかいました。
「よし、もうすぐゴールだ。・・・あれ?」
 自分がかったと思っていたのに、なんとカメが先にゴールしていたのです。

 さいのうはあっても、いいかげんにやっていて、だめになる人はたくさんいます。
 また、さいのうはなくても、まじめでしんぼう強い人は、さいのうがある人に勝つこともあるのです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 七草がゆ
きょうの誕生花 → せり
きょうの誕生日 → 1948年 水木一郎(アニメ歌手)

きょうの新作昔話 → クジラとモグラ
きょうの日本昔話 → かべのなかから
きょうの世界昔話 → 青い山からきたタバコ
きょうの日本民話 → ものぐさ桃太郎
きょうのイソップ童話 → ウサギとカメ
きょうの江戸小話 → キツネつき

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1月6日のイソップ童話 キツネとイヌ

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1月6日のイソップ童話

キツネとイヌ

キツネとイヌ

♪音声配信

 キツネがヒツジの群れにまぎれこんで、一匹の、まだ乳を飲んでいる子ヒツジをつかまえて、食べようとしていました。
 そこへヒツジの番をしていたイヌがやってきて、キツネにどなりました。
「なにをしているんだ! そのひらいた口は、子ヒツジを食べるつもりか!」
「い、いやだな。わたしはかわいがっているんですよ。キツネのかわいがりかたで、この子ヒツジとあそんでいたんですよ」
「そうか、では、こんどはこのおれがおまえをかわいがってやろう。イヌのかわいがりかたで」
 イヌがキツネにキバを向くと、キツネはあわてて逃げていきました。

 このお話しは、ペテン師やへまなどろぼうにむく話しです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 東京消防出初め式の日
きょうの誕生花 → ゆずりは
きょうの誕生日 → 1958年 チャゲ(歌手)

きょうの新作昔話 → 不思議なびわ
きょうの日本昔話 → おわかれにきたむすめ
きょうの世界昔話 → 雪の女王
きょうの日本民話 → 男は重々しく
きょうのイソップ童話 → キツネとイヌ
きょうの江戸小話 → 平林

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1月5日のイソップ童話 お百姓と息子たち

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 1月のイソップ童話

1月5日のイソップ童話

お百姓と息子たち

お百姓と息子たち

♪音声配信

 あるお百姓が、年をとって死ぬ日も近くなったので、死ぬ前に自分の子どもたちに、お百姓の仕事をしっかりおぼえさせたいと思いました。
 そこで息子たちを呼んで、こう言いました。
「お父さんは、もうじきこの世におさらばするがな、おまえたちは、わしがブドウ畑にかくしておいたものをさがしてみるがいい。きっと、いいものがみつかるから」
 息子たちはてっきり、父親が宝物をどこかにかくしたのだと思いましたから、父親が死ぬと、ブドウ畑をすみからすみまで、深くほりかえしました。
 しかし、ほっても、ほっても、宝物はさっぱりみつかりませんでした。
 でも、せっせとたがやされたブドウ畑からは、いつもの年の百倍ものブドウがとれたのです。

 このお話しは、人間にとってはたらくことこそ宝物であるとおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → イチゴの日
きょうの誕生花 → うらじろ
きょうの誕生日 → 1941年 宮崎駿(アニメ作家)

きょうの新作昔話 → 松屋のびんつけ
きょうの日本昔話 → じっと見つめていました
きょうの世界昔話 → 不思議なリンゴの木
きょうの日本民話 → あの世でことづけられた話
きょうのイソップ童話 → お百姓と息子たち
きょうの江戸小話 → たこあげ

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1月4日のイソップ童話 ライオンを追いかけるイヌとキツネ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 1月のイソップ童話

1月4日のイソップ童話

ライオンを追いかけるイヌとキツネ

ライオンを追いかけるイヌとキツネ

♪音声配信

 一匹の猟犬が、ライオンをみつけて追いかけていきました。
 ところが、ライオンはイヌのほうにむきなおって、
「ウォー、ウォー」
と、ほえ出しました。
 イヌはこわくなって、逃げもどってしまいました。
 キツネがそれを見て、イヌにいいました。
「なさけないやつだな、ライオンを追いかけていたくせに、ほえ声を聞いただけで、逃げだすなんて」

 自分より強い人のことを、かげではわるぐちをいったり、バカにしたりしているくせに、いざその人をあいてにすることになると、たちまち、こそこそと逃げだす人に、このお話しをしてやるといいでしょう。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 石の日
きょうの誕生花 → すいせん
きょうの誕生日 → 1944年 子門真人(歌手)

きょうの新作昔話 → 桂川(かつらがわ)の餅屋の娘
きょうの日本昔話 → ゆうれいのそでかけ松
きょうの世界昔話 → とおせんぼう
きょうの日本民話 → 人食いザメとお坊さん医者
きょうのイソップ童話 → ライオンを追いかけるイヌとキツネ
きょうの江戸小話 → お国は火事

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1月3日のイソップ童話 ごちそうに招かれたイヌ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 1月のイソップ童話

1月3日のイソップ童話

ごちそうに招かれたイヌ

ごちそうに招かれたイヌ

♪音声配信

 ある人が、友だちをもてなすつもりで、ごちそうのしたくをしていました。
 その人のかっているイヌは、自分も友だちのイヌに、
「きみ、ぼくのところへ、ごちそうを食べにきたまえ」
と、いって、招待しました。
 招かれたイヌは、ほくほくしてやってきました。
 そして、いっぱいにならんだごちそうを見て、心の中で、
(すごいなあ。ぼくのために、こんなうまそうなものが出てる。夢のようだなあ。ようし、腹いっぱいどんどん食べて、あしたは一日中、腹がへらないようにしてやろう)
と、考えながら、しきりにしっぽをふっていました。
 友だちのイヌを信用しきっているので、ぜんぶ自分のためのごちそうだと思っていたのです。
 その家のコックは、さかんにしっぽをふっているイヌをみつけたとたん、足をつかまえて、窓の外にぽんと放り出してしまいました。
 イヌはキャンキャンなきながら、逃げかえりました。
 そのとちゅうで、ほかのイヌたちにあいました。
 中の一匹が、
「きみ、ごちそうはどうだったの?」
と、聞きますと、このイヌは本当のことをいうのがはずかしいので、
「いやあ、お酒を飲みすぎて、すっかりよっぱらってしまってね。どこからどうやって出てきたか、おぼえていないくらいなんだ」

 このお話しは、自分にはお金がないのに、ほかの人をあてにして、気前のいいことをいう人を信用してはいけないとおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ひとみの日
きょうの誕生花 → ふくじゅうそう
きょうの誕生日 → 1956年 小堺一機(タレント)

きょうの新作昔話 → 白ギツネの恩返し
きょうの日本昔話 → 百姓じいさんとテング
きょうの世界昔話 → カエルの王さま(鉄のハインリ)
きょうの日本民話 → どっちが本物?
きょうのイソップ童話 → ごちそうに招かれたイヌ
きょうの江戸小話 →

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1月2日のイソップ童話 塩をはこぶロバ

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1月2日のイソップ童話

塩をはこぶロバ

塩をはこぶロバ

♪音声配信

 むかしむかしのある暑い日、ロバが背中に荷物をいっぱいのせて、ヨタヨタと歩いていました。
 橋を渡っているとき、ロバはあんまり暑いので、くらくらして川に落ちてしまいました。
 すると、どうでしょう。
 急に背中の荷物が軽くなったのです。
 ロバの荷物は塩だったので、ぜんぶ水にとけて流れてしまったのでした。
 次の日、ロバの飼い主はうんと軽い荷物をロバの背につみました。
 川に落ちたロバを、少しでも楽させてやろうと思ったのです。
 しかし、ロバはきのうの川が見えると、こう思いました。
(川に落ちれば、また、荷物が軽くなるにちがいない)
 そして、わざと川に落ちました。
 ところが荷物は川の水を吸って、ズシンと石のように重くなり、ロバのからだにのしかかりました。
 今日の荷物は、ワタだったのです。
 ワタは水を吸うと、どんどん重くなってしまいます。
 ロバは自分の作戦が失敗したことに気づいたときはもうおそく、とうとうおぼれ死んでしまいました。

 このロバと同じように、人間もずるいことをやる人は、うまくいったと思っても、思いがけない不幸におちいることがあります。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 初夢
きょうの誕生花 → たけ
きょうの誕生日 → 1974年 さとう珠緒(俳優)

きょうの新作昔話 → いも正月
きょうの日本昔話 → 酒呑童子
きょうの世界昔話 → オー・ツール王とガチョウ
きょうの日本民話 → 天福地福
きょうのイソップ童話 → 塩をはこぶロバ
きょうの江戸小話 → 主人おもいのこぞう

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