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2008年12月

12月31日のイソップ童話 イヌとオオカミ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月31日のイソップ童話

イヌとオオカミ

イヌとオオカミ

♪音声配信

 イヌがオオカミを追いかけながら、オオカミが逃げるのは、自分がこわいからだといいました。
 するとオオカミはむきなおって、イヌにいいました。
「おまえがこわいのではない。おまえの主人が、すぐにやってくるからだ」

 ほかの人のえらいのをかさにきて、いばってはいけません。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 大晦日
きょうの誕生花 → ゆず
きょうの誕生日 → 1967年 江口洋介 (俳優)

きょうの新作昔話 → 鬼がつくった鬼の面
きょうの日本昔話 → かさじぞう
きょうの世界昔話 → マッチ売りの少女
きょうの日本民話 → おさかべひめ
きょうのイソップ童話 → イヌとオオカミ
きょうの江戸小話 → 切腹浪人

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12月30日のイソップ童話 かじ屋とイヌ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月30日のイソップ童話

かじ屋とイヌ

かじ屋とイヌ

♪音声配信

 かじ屋が、イヌをかっていました。
 かじ屋がせっせとはたらいているあいだ、イヌはねむっていました。
 でも、かじ屋が食事をはじめると、イヌは主人のそばにきてすわるのでした。
 かじ屋はイヌに、骨を投げてやりながら、
「しょうがないねぼすけイヌだなあ。わたしが腕をうごかして鉄をたたいているときは、ねむっているくせに、わたしが口をうごかすと、たちまち目をさますのだから」

 ほかの人のはたらきにたよってくらしている、ねぼすけのなまけ者は、このイヌと同じです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 正月飾りの日
きょうの誕生花 → やぶこうじ
きょうの誕生日 → 1971年 元木大介 (野球)

きょうの新作昔話 → 小槌(こづち)の柄(え)
きょうの日本昔話 → うぶめにもらったかいりき
きょうの世界昔話 → ものしりフクロウ
きょうの日本民話 → バケモノすっとびかご
きょうのイソップ童話 → かじ屋とイヌ
きょうの江戸小話 → 雪やこんご

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12月29日のイソップ童話 ヤギの番人と野生のヤギ

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12月29日のイソップ童話

ヤギの番入と野生のヤギ

ヤギの番人と野生のヤギ

♪音声配信

 ヤギの番人が岩穴からヤギを連れだして、草を食べさせていますと、どこからか野生のヤギが何匹かやってきて、いっしょに草を食べはじめました。
 日がくれて、岩穴ヘヤギを連れもどすとき、番人は自分のヤギだけでなく、野生のヤギもぜんぶ連れてかえりました。
 あくる日は、大嵐になりました。
 野原の草を食べさせにいくことができないので、番人は岩穴の中でほし草をヤギにやることにしました。
 番人はほし草をわけてやるのに、自分のヤギには、ほんのひとにぎりずつしかやりませんでした。
 うえ死にしないですむだけの、ほんとにちょっぴりです。
 そして野生のヤギには、はんたいにほし草をたっぷりやりました。
 こうやって、手なずけてやろうと思ったからです。
 嵐がやむと、番人はぜんぶのヤギを野原に連れていきました。
 すると野生のヤギたちは、いっせいに山のほうへ逃げだしました。
「おーい、おまえたちはひどいぞ。おれを見捨てて逃げるなんて恩知らずだぞ。あんなに大切にしてやったのに」
と、番人は逃げていく野生のヤギにむかってさけびました。
 野生のヤギたちはふりむいて、こう答えました。
「あんまりだいじにするから、信用できなかったんだよ。あったばかりのおれたちを、もとからいたあんたのヤギよりもだいじにするところを見ると、いつかまたあたらしいヤギがまぎれこんでくれば、こんどはおれたちがないがしろにされるにきまっているもの」

 このお話しは、古くからの友だちをさしおいて、知りあったばかりの友だちをちやほやするような人の友情は、うけいれてはならないとおしえています。
 こんな人と友だちになっても、しばらくたてば、またべつの友だちをつくって、そちらばかりだいじにするでしょうから。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → シャンソンの日
きょうの誕生花 → なんてん
きょうの誕生日 → 1960年 岸本加世子 (俳優)

きょうの新作昔話 → 屋敷を救ったカエル
きょうの日本昔話 → 火正月
きょうの世界昔話 → 仕事のとりかえっこ
きょうの日本民話 → 竜とニワトリ
きょうのイソップ童話 → ヤギの番入と野生のヤギ
きょうの江戸小話 → 他行

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12月28日のイソップ童話 オオカミとロバ

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12月28日のイソップ童話

オオカミとロバ

オオカミとロバ

♪音声配信

 オオカミたちのかしらにえらばれたオオカミが、法律をさだめました。
 それは、
「これからは、めいめいがとったえものは、ぜんぶいっしょにして、みんなに平等にわけることにする。これは、腹のへったオオカミどうしが、とも食いするようなことをなくすためである」
と、いう法律でした。
 ところがこれを聞いたロバが、たてがみをふりふりすすみ出て、
「なるほど、りっぱな考えです。あなたが心のやさしいオオカミだからこそ、そんなよい考えがうかんだのでしょう。ただ、そのあなたが、きのうとったえものを自分の穴ぐらにしまいこんでいるのは、どうしたわけですか? あれをはやくここへ持ってきて、みんなにわけてあげなさいよ」
 やりこめられたオオカミは、法律を廃止してしまいました。

 正義にもとづいて法律をさだめるような顔をしながら、自分はちっともその法律をまもらない人がたくさんいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → シネマトグラフの日
きょうの誕生花 → くまざさ
きょうの誕生日 → 1968年 星出彰彦 (宇宙飛行士)

きょうの新作昔話 → お雪の伊勢参り
きょうの日本昔話 → 豆つぶころころ
きょうの世界昔話 → プリンのしおかげん
きょうの日本民話 → 順庵先生とふたごのキツネ
きょうのイソップ童話 → オオカミとロバ
きょうの江戸小話 → 借金取りのこうでん

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12月27日のイソップ童話 ロバとニワトリとライオン

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12月27日のイソップ童話

ロバとニワトリとライオン

ロバとニワトリとライオン

♪音声配信

 ニワトリがロバといっしょに、エサをあさっていました。
 そのとき、ライオンがロバをめがけてやってきました。
 ニワトリがおどろいて、
「コケーコ、コケーコ」
と、なきますと、ライオンは逃げだしました。
 なぜなら、どういうわけか、ライオンはニワトリの鳴き声をこわがるのだそうです。
 ところがロバは、ライオンが逃げだしたのは、自分をこわがったためだと思いこんで、どんどん追いかけていきました。
 ニワトリの鳴き声が聞こえないところまで追いかけていくと、ライオンはロバのほうにむきなおって、食い殺してしまいました。
 ロバは死にぎわに、いいました。
「わたしはなんてバカだろう。さむらいの家に生まれたわけでもないのに、いくさをする気になったなんて」

 このお話しは、わざと弱みをみせた敵に、うっかりおそいかかると、きけんな目にあうということをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ピーターパンの日
きょうの誕生花 → やつで
きょうの誕生日 → 1950年 奈美悦子 (俳優)

きょうの新作昔話 → ハリセンボンになった嫁さん
きょうの日本昔話 → 三郎の初夢
きょうの世界昔話 →
きょうの日本民話 → 米問屋のお礼
きょうのイソップ童話 → ロバとニワトリとライオン
きょうの江戸小話 → おやのおん

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12月26日のイソップ童話 オンドリと宝石

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12月26日のイソップ童話

オンドリと宝石

オンドリと宝石

♪音声配信

 オンドリがエサを探していて、とても大きくてりっぱな箱を見つけました。
「もしかして、食べ物かな?」
 オンドリが箱を開けてみると、なんと、すばらしい宝石や金貨が、ぎっしりつまっているのです。
 オンドリの見つけた箱は、宝箱だったのです。  
 しかしオンドリは、つまらなさそうに、こういいました。
「なんとつまらない物を見つけたことか。俺にとっては、たとえ世界中の宝石よりも、一粒の麦の方が、よっぽど価値があるのに」

 このお話しは、どんなにすばらしいものでも、それを必要としない者には何の価値もないことをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → プロ野球誕生の日
きょうの誕生花 → せんりょう
きょうの誕生日 → 1961年 堤大二郎 (俳優)

きょうの新作昔話 → おしっこをかけられた神さま
きょうの日本昔話 → 夢見小僧
きょうの世界昔話 → 馬車で来た十二人のお客さま
きょうの日本民話 → 雨の小ぼうず
きょうのイソップ童話 → オンドリと宝石
きょうの江戸小話 → 火事の炭

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12月25日のイソップ童話 満腹したオオカミとヒツジ

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12月25日のイソップ童話

満腹したオオカミとヒツジ

満腹したオオカミとヒツジ

♪音声配信

 食べ物をじゅうぶん食べて満腹したオオカミが、地面にたおれているヒツジを見ました。
「こいつは、オオカミがきたので、こわさのあまりたおれたのだな」
と、思ったオオカミは、そばへ寄って、
「心配するな」
と、なぐさめてやりました。
 そして、
「もし、おまえが本当のことを三ついったら、わたしはおまえを見逃してやろう」
と、約束しました。
 するとヒツジは、
「まず第一に、わたしはあなたにあわずにすめばよかったと思っています。2番目には、せめてあなたが目の見えないオオカミだったらよかったのに、と思っています。そして、3つ目の本当のことは……」
 ヒツジはしんこきゅうすると、、思いきり大きな声で、
「いやなオオカミめ、あんたたちなんか、みんなひどい目にあって死んでしまえばいい。なぜって、わたしたちがなんにも悪いことをしないのに、あんたたちはわたしたちをいじめて、なぶり殺しにするのだもの」
 オオカミは少し腹が立ちましたが、ヒツジがいったことは本当だとみとめて、見逃してやりました。

 真実は、敵にたいしてさえもききめがあるということを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → スケートの日
きょうの誕生花 → クリスマスホーリー
きょうの誕生日 → 1961年 栗原景子 (俳優)

きょうの新作昔話 → 百七十歳の九尾キツネ
きょうの日本昔話 → ネコと茶がまのふた
きょうの世界昔話 → クリスマスの鐘
きょうの日本民話 → 大蛇と戦った男
きょうのイソップ童話 → 満腹したオオカミとヒツジ
きょうの江戸小話 → まんぞく

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12月24日のイソップ童話 猟師とライオン

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12月24日のイソップ童話

猟師とライオン

猟師とライオン

♪音声配信

 弓の上手な猟師が、山に狩りにいきました。
 動物たちは、みんな逃げました。
 でもライオンだけが、猟師に立ち向かってきました。
 猟師は一本の矢を放って、ライオンにけがをさせていいました。
「見ろ、いまのはおれのけらいだぞ。こんどは、おれがいくからな」
 傷ついたライオンは、逃げ出しました。
 キツネがそれを見て、
「こわがることはありませんよ。逃げなくてもだいじょうぶです」
と、いいますと、ライオンは、
「そういわれても、聞くわけにはいかないよ。けらいでさえこんなに痛いのだから、本人がきたらどうすればいいんだ」

 大丈夫だといわれても、少しでも危険だと感じたら、全力で逃げることがかしこい選択です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → クリスマスイブ
きょうの誕生花 → やどりぎ
きょうの誕生日 → 1968年 藤崎あや (歌手)

きょうの新作昔話 → カニの甲羅の毛
きょうの日本昔話 → サルとヒキガエル
きょうの世界昔話 → 3つの願い
きょうの日本民話 → 生けどられたカミナリ
きょうのイソップ童話 → 猟師とライオン
きょうの江戸小話 → とり目

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12月23日のイソップ童話 ツグミ

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12月23日のイソップ童話

ツグミ

ツグミ

♪音声配信

 ツグミがテンニンカのしげみで、エサをつついていました。
 テンニンカの実がとてもおいしいので、そのしげみをはなれられないのでした。
 ひとりの鳥刺しがいつもそこにツグミがいるのに気がついて、鳥モチを持ってきてつかまえてしまいました。
 鳥刺しに殺されることをさとったツグミはいいました。
「なさけないこと。食いしんぼうのために、命をうばわれるなんて」

 このお話しは、飲んだり食べたりする楽しみのために、身をほろぼす人をいましめています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → テレホンカードの日
きょうの誕生花 → オリーブ
きょうの誕生日 → 1978年 矢田亜希子 (俳優)

きょうの新作昔話 → サル酒
きょうの日本昔話 → アリとあんこ
きょうの世界昔話 → みそさざいとクマ
きょうの日本民話 → とけてしまった雪ん子
きょうのイソップ童話 → ツグミ
きょうの江戸小話 → 貧乏浪人

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12月22日のイソップ童話 シャコと人間

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12月22日のイソップ童話

シャコと人間

シャコと人間

♪音声配信

 ある人が猟にいってシャコをつかまえたので、殺そうとしたところ、シャコがいいました。
「お願いだから、わたしを殺さないで下さい。かわりに、たくさんのシャコがとれるように、お手伝いしますから」
「それを聞かなかったら、逃がしてやったものを。自分が助かるために、なかまをぎせいにするようなやつはけしからん」

 自分の利益のために仲間をぎせいにする人間は、助かる危険も助からなくなります。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → シーラカンスの日
きょうの誕生花 → セントポーリア
きょうの誕生日 → 1966年 國生さゆり (俳優)

きょうの新作昔話 → 大力次郎
きょうの日本昔話 → ブラブラたろう
きょうの世界昔話 → うかれヴァイオリン
きょうの日本民話 → 娘の知恵でサル退治
きょうのイソップ童話 → シャコと人間
きょうの江戸小話 → はだか

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12月21日のイソップ童話 キツネとワニ

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12月21日のイソップ童話

キツネとワニ

キツネとワニ

♪音声配信

 キツネとワニが、めいめい自分の方がりっぱな家がらだとじまんして、いいあらそっていました。
 ワニは、先祖にたくさんえらいワニがいたと、さんざんじまんばなしをして、しまいに、
「なにしろ、うちの先祖はスポーツ関係のえらい役人でしたからね。はっ、はっ、はっ」
と、いいました。
 それを聞いたキツネは、
「わざわざおっしゃるまでもありません。あなたのそのごわごわした肌を見れば、むかしから体操ばかりやっていたことがよくわかりますから。あなたのそのみじかい手足を見れば、さぞ、走りが早かったことがよくわかりますから」
「・・・」

 このお話しは、うそつきは事実をしめされると、ぐうの音も出なくなるということをおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 遠距離恋愛の日
きょうの誕生花 → プロテア
きょうの誕生日 → 1979年 吉川ひなの (俳優)

きょうの新作昔話 → 出石乙女(いずしおとめ)
きょうの日本昔話 → かさ売りお花
きょうの世界昔話 → ほらふき男爵 寒い冬の大グマ退治
きょうの日本民話 → かほうは、ねてまて
きょうのイソップ童話 → キツネとワニ
きょうの江戸小話 → 雪女

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12月20日のイソップ童話 鳥刺しと野生のハトとかわれているハト

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12月20日のイソップ童話

鳥刺しと野生のハトとかわれているハト

鳥刺しと野生のハトとかわれているハト

♪音声配信

 鳥刺しがハトをとるために、アミをはって自分がかっているハトをおとりにしてアミにつなぎました。
 そして、少しはなれたところにかくれて、なりゆきを見ていました。
 いく羽かの野生のハトが飛んできて、おとりのハトのそばへいこうとして、アミにかかりました。
 鳥刺しはかけよって、野生のハトをつかまえました。
 野生のハトたちは、おとりのハトに向かって、
「きみはひどいな。同じハトのなかまのくせに、ぼくらがアミにかからないように注意をしてくれないなんて」
と、とがめると、おとりのハトが答えました。
「ぼくの仕事がこれだから、しかたがないよ。ぼくには身内のことよりも、飼い主にしかられないことの方がだいじなんだ」

 たとえ身内でも、あまい話しにのってはいけません。
 人間には、身内よりも仕事が大切な人がおおぜいいますから。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 霧笛記念日
きょうの誕生花 → アイビー
きょうの誕生日 → 1969年 荻原健司 (スキー)

きょうの新作昔話 → 日切り地蔵
きょうの日本昔話 → 虫干し
きょうの世界昔話 → 心臓を持たない巨人
きょうの日本民話 → 峠の一本足
きょうのイソップ童話 → 鳥刺しと野生のハトとかわれているハト
きょうの江戸小話 → 柱という字

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12月19日のイソップ童話 おなかのすいたイヌたち

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12月19日のイソップ童話

おなかのすいたイヌたち

おなかのすいたイヌたち

♪音声配信

 おなかをすかせたイヌたちが、川に浮かんだけものの皮をみつけました。
 そこまで泳いでゆくのはたいへんなので、イヌたちは相談して、
「みんなでこの川の水を飲んでしまおう。そうすれば、歩いて楽にいける」
 しかし、イヌたちはあんまり水を飲みすぎて、皮を手に入れる前に、みんな死んでしまいました。

 人間でも、欲に目がくらんで危険な事をして、欲しいものを手に入れる前に、とんでもないことになってしまう人がいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 日本初飛行の日
きょうの誕生花 → くろがねもち
きょうの誕生日 → 1973年 反町隆史 (俳優,歌手)

きょうの新作昔話 → 畳石の一ぱい水
きょうの日本昔話 → どろくをかついで
きょうの世界昔話 → 悪魔の花よめにされた娘
きょうの日本民話 → ウメの実になったお化け
きょうのイソップ童話 → おなかのすいたイヌたち
きょうの江戸小話 → お説教

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12月18日のイソップ童話 馬と馬丁

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12月18日のイソップ童話

馬と馬丁

馬と馬丁

♪音声配信

 馬のせわをする人が、馬のエサにするムギをぬすんで、売ってお金をもうけました。
 そのかわりに、馬をなでたり、さすったり、ブラシをかけてやったり、一日中、だいじにしてやりました。
 すると、馬がいいました。
「わたしをりっぱな馬にしたいのなら、なでたりさすったりするよりも、わたしたちのエサのムギを、二度と売らないでくださいな」

 欲の深い人は親切そうなふりをしながら、その人たちが生きるために一番必要なものまで、まきあげてしまいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 国連加盟記念日
きょうの誕生花 → もみ
きょうの誕生日 → 1966年 江角マキコ (俳優)

きょうの新作昔話 → 命乞いに来たコイ
きょうの日本昔話 → イワナの坊さま
きょうの世界昔話 → カンチールとバナナ
きょうの日本民話 → 子うみ石
きょうのイソップ童話 → 馬と馬丁
きょうの江戸小話 → 大蛇

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12月17日のイソップ童話 ウシと野生のヤギ

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12月17日のイソップ童話

ウシと野生のヤギ

ウシと野生のヤギ

♪音声配信

 ライオンに追われたウシが、野生のヤギたちのいるほら穴に逃げこみました。
 ヤギたちはウシをけとばしたり、角(つの)でついたりしました。
 ウシは、
「おまえらにいじめられても、わたしががまんしているのは、おまえらがこわいからじゃなくて、このほら穴の入り口にいるやつが、こわいからだぞ」

 強いものにたいするこわさから、自分より弱いものにいやなことをされても、がまんすることがよくあります。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ライト兄弟の日
きょうの誕生花 → ベゴニア
きょうの誕生日 → 1971年 牧瀬里穂 (俳優)

きょうの新作昔話 → 佐野の舟はし
きょうの日本昔話 → 青テングと赤テング
きょうの世界昔話 → あわれな悪魔
きょうの日本民話 → 谷ぞこのわらい声
きょうのイソップ童話 → ウシと野生のヤギ
きょうの江戸小話 → るす

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12月16日のイソップ童話 お百姓さんとワシ

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12月16日のイソップ童話

お百姓さんとワシ

お百姓さんとワシ

♪音声配信

 お百姓(ひゃくしょう)さんが、畑へ出かけていきました。
 とちゅうで、ワナにかかった一羽のワシを見つけました。
「羽も姿もなんて美しいのだろう。さすがは鳥の王さまだ」
 お百姓さんは感心してながめるうちに、ワシを逃がしてやりたくなりました。
 ワナを外してやると、ワシはつばさを広げて、大空高く飛び去っていきました。
 何日かたって、お百姓さんがふるい石かべの下に腰をおろし、一休みしているときでした。
 とつぜんあのときのワシがあらわれ、その足の先でお百姓さんの頭から帽子を奪い取りました。
「なっ、なにをする!」
 お百姓さんは立ち上がり、後を追いました。
 するとワシは帽子を落として、どこかへいってしまいました。
 お百姓さんがそれをひろって後ろを振り向くと、さっきまで自分が座っていたところに石かべがこわれて、たおれているではありませんか。
 ワシはお百姓さんに、助けられた恩返しをしたのでした。

 人から親切にされた時は、恩返しをしなければなりません。
 そうすれば、あなたが人に親切にしたとき、恩返しをしてもらえるかもしれませんよ。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 電話創業の日
きょうの誕生花 → ブバルディア
きょうの誕生日 → 1976年 辺見えみり (タレント)

きょうの新作昔話 → カメの恩返し
きょうの日本昔話 → キツネとタニシ
きょうの世界昔話 → もみの木
きょうの日本民話 → ぐつとカラス
きょうのイソップ童話 → お百姓さんとワシ
きょうの江戸小話 → ダイコン売り

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12月15日のイソップ童話 ごましお頭の男と女たち

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12月15日のイソップ童話

ごましお頭の男と女たち

ごましお頭の男と女たち

♪音声配信

 白髪がふえて、ごましお頭になった男が、二人の女となかよくしていました。
 一人の女はわかくて、もう一人は年よりでした。
 年よりの女は、自分よりも年下の男を恋人にするのははずかしいと思って、男があそびに来るたびに、ごましお頭から黒い毛ばかり、こっそりすこしずつぬくことにしました。
 いっぽう、わかい女は、年よりの恋人ではていさいが悪いと思って、白髪だけをこっそりぬきました。
 こうして、かわるがわる白い毛と黒い毛をぬかれたために、とうとう男はツルツルのはげ頭になってしまいました。

 このように、なにごとでも気持ちがひとつになっていないと、かならずこまったことがおこるものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 観光バス記念日
きょうの誕生花 → オキザリス
きょうの誕生日 → 1964年 高橋克典 (歌手)

きょうの新作昔話 → たばこのおかげ
きょうの日本昔話 → うり子姫
きょうの世界昔話 → 3匹のヤギのガラガラドン
きょうの日本民話 → あどけない目
きょうのイソップ童話 → ごましお頭の男と女たち
きょうの江戸小話 → ふぐ汁

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12月14日のイソップ童話 ブタとヒツジ

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12月14日のイソップ童話

ブタとヒツジ

ブタとヒツジ

♪音声配信

 一匹のブタがヒツジの群れにまじって、いつもいっしょに草を食べていました。
 ある日のこと、ヒツジ飼いがこのブタをつかまえました。
 ブタは、
「ブー、ブー」
と、なきわめいて、じたばたしました。
 ヒツジたちはそれを見て、
「おい、うるさいぞ。おとなしくしろよ。おれたちだって、しょっちゅうつかまえられるけれど、なきわめいたりなんかしないぞ」
と、しかりつけました。
 するとブタがいうには、
「だって、同じつかまえられるにしても、あなたがたとぼくとでは、わけがちがいますよ。人間があなたがたをつかまえるのは、羊毛や乳をとるためだけれど、ぼくをつかまえるのは、肉にするためですもの」

 このお話しは、お金や持ち物ではなくて、命をとられそうな目にあった人が泣きわめくのは、あたりまえだということをたとえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 赤穂浪士討ち入りの日
きょうの誕生花 → つるうめもどき
きょうの誕生日 → 1948年 錦野旦 (スター)

きょうの新作昔話 → かくれ蓑(みの)
きょうの日本昔話 → ネコとネズミ
きょうの世界昔話 → クモとリス
きょうの日本民話 → お坊さんにばけた古ダヌキ
きょうのイソップ童話 → ブタとヒツジ
きょうの江戸小話 → カエルになれ

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12月13日のイソップ童話 オオカミとヒツジの群れとオスヒツジ

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12月13日のイソップ童話

オオカミとヒツジの群れとオスヒツジ

オオカミとヒツジの群れとオスヒツジ

♪音声配信

 オオカミの代表が、ヒツジたちのところへきて、
「番犬をこちらにひきわたして殺させれば、あなたがたをおそうことはいっさいやめて、平和にくらすことにします」
と、もうしいれました。
 バカなヒツジたちは、
「そうしましょう、そうしましょう」
と、すぐにさんせいしました。
 しかしそのとき、一匹のオスヒツジが、オオカミの代表にむかって大声でさけびました。
「オオカミを信用していっしょにくらすことなんかできるものか! 番犬にまもられていてさえ、安心して草を食べることができないくらいなのだから」

 敵の言葉を信用して、自分をまもってくれるものを手ばなしてはなりません。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 双子の日
きょうの誕生花 → はぼたん
きょうの誕生日 → 1967年 織田裕二 (俳優)

きょうの新作昔話 → 鬼笛
きょうの日本昔話 → ウナギつりのおじいさん
きょうの世界昔話 → 6人の男が世界をあるきまわる
きょうの日本民話 → 家出人の身がわり
きょうのイソップ童話 → オオカミとヒツジの群れとオスヒツジ
きょうの江戸小話 → 初めてのこたつ

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12月12日のイソップ童話 野生のロバとかわれているロバ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月12日のイソップ童話

野生のロバとかわれているロバ

野生のロバとかわれているロバ

♪音声配信

 野生のロバが、日のよくあたるまきばにかわれているロバを見て、そばまで寄っていきました。
「あなたはしあわせですね。そんなによく太って、おいしそうな草が食べられて」
 野生のロバは、うらやましそうにいいました。
 ところがその後で、かわれたロバが重そうな荷物をつけて、ロバ引きにこん棒でなぐられているのを見ると、
「なーんだ。ちっともうらやましくないや。おいしい草をどっさり食うために、あんなにひどい苦労をしてるんだから」

 このように、あぶない目や、くるしい事があるくらしは、いくらよいくらしでも、すこしもうらやましいものとはいません。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 漢字の日
きょうの誕生花 → あおき
きょうの誕生日 → 1960年 西村雅彦 (俳優)

きょうの新作昔話 → 五分次郎
きょうの日本昔話 → お花地蔵
きょうの世界昔話 → ウシを手に入れるまで
きょうの日本民話 → はだかにされたエンマ大王
きょうのイソップ童話 → 野生のロバとかわれているロバ
きょうの江戸小話 → よっぱらい

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12月11日のイソップ童話 月の女神と母親

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月11日のイソップ童話

月の女神と母親

月の女神と母親

♪音声配信

 あるとき、月の女神が母親にたのんで、からだにぴったりあう着物をつくってほしいといいました。
 すると、母親はいいました。
「どうしてぴったりする着物なんかつくれると思うの。おまえは、今はまん丸だと思っても、こんどは半分になるし、その次にはまた三日月になるもの」

 このように、気まぐれな人には、その人にあうものがありません。
 どんなにすばらしいものをあたえても、すぐに気に入らなくなってしまうからです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 百円玉の日
きょうの誕生花 → ストレリチア
きょうの誕生日 → 1948年 谷村新司 (ミュージシャン)

きょうの新作昔話 → かますキツネ
きょうの日本昔話 → ウサギと太郎
きょうの世界昔話 → カンチール 森のかしら
きょうの日本民話 → カッパの贈りもの
きょうのイソップ童話 → 月の女神と母親
きょうの江戸小話 → ころぶ

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12月10日のイソップ童話 ネコとネズミ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月10日のイソップ童話

ネコとネズミ

ネコとネズミ

♪音声配信

 ある家に、ネズミがたくさんいました。
 ネコがそれを聞きつけて、やってきました。
 そして出てくるネズミを、次から次へと食べました。
 ネズミは出て行ったなかまがみんな食べられたので、穴の奥に逃げこんでかくれていることにしました。
「はて、穴に逃げこまれては手がとどかない。どうしたら、やつらをおびき出せるかな?」
と、ネコは頭をひねって考えました。
「そうだ」
 ネコが考えたのは、天井によじのぼって、つきでた木組みにぶらさがり、死んだまねをすることでした。
 こうして待っていれば、ネズミが出てくると思ったのです。
 しかし、ネズミの中の一匹が穴から首を出して、ぶら下がっているネコを見てこう言いました。
「おい、ネコのダンナ。たとえあんたが革袋にばけたって、おれはそばへはいかないぜ」

 このお話しは、かしこい人というものは、あいてが悪い人だとわかった後は、その人がどんなにうわべをとりつくろってみても、決してだまされないということをたとえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 世界人権デー
きょうの誕生花 → コニファー(ドワーフ・コニファー)
きょうの誕生日 → 1965年 石田靖 (タレント)

きょうの新作昔話 → 若者になったおじいさん
きょうの日本昔話 → 彦一とえんまさま
きょうの世界昔話 → ゾウのめかた
きょうの日本民話 → 雪のなかの女ゆうれい
きょうのイソップ童話 → ネコとネズミ
きょうの江戸小話 → 三つのあて

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12月9日のイソップ童話 メスのライオンとキツネ

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12月9日のイソップ童話

メスのライオンとキツネ

メスのライオンとキツネ

♪音声配信

 キツネが、メスのライオンに、
「あんたは、一度に一匹しか子どもをうまないね。なさけないこと」
と、いって、バカにしました。
 しかしライオンは、おちつきはらって答えました。
「そう、一匹だけですよ。けれど、それはライオンなんです」

 数さえ多ければ、よいと考えてはなりません。
 大切なのは質です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 漱石忌
きょうの誕生花 → げっけいじゅ
きょうの誕生日 → 1979年 上村愛子 (モーグル)

きょうの新作昔話 → 来年の事を言うと鬼が笑う
きょうの日本昔話 → タヌキの手習い
きょうの世界昔話 → トラの前をあるいたキツネ
きょうの日本民話 → 山ネコのきらいなご幣
きょうのイソップ童話 → メスのライオンとキツネ
きょうの江戸小話 → おやじをやいたせがれ

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12月8日のイソップ童話 川と皮

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12月8日のイソップ童話

川と皮

川と皮

♪音声配信

 川が、自分の流れに運ばれていくウシの皮を見て、
「きみは、なんという名まえなの?」
「ぼくは、かたい皮の『かたし』というんだ」
 すると川は、どんどん流れをはやめながらいいました。
「きみ、早く名まえをかえろよ。わたしがこうやって、もうすぐきみをやわらかくしてしまうから」

 かたい皮のように、いばって、つよがっているくせに、不幸な目にあうと、フニャフニャになってしまう人がよくいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 歯ブラシの交換日
きょうの誕生花 → かんつばき
きょうの誕生日 → 1973年 稲垣吾郎 (歌手)

きょうの新作昔話 → 弓の名人と二羽のツル
きょうの日本昔話 → ヘビ女房
きょうの世界昔話 → ムギの穂
きょうの日本民話 → 箱根山のあまのじゃく
きょうのイソップ童話 → 川と皮
きょうの江戸小話 → 医者の一番客

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12月7日のイソップ童話 旅人とプラタナス

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月7日のイソップ童話

旅人とプラタナス

旅人とプラタナス

♪音声配信

 夏の真昼に、かんかんてる日ざしで、すっかりつかれた二人の旅人が、一本のプラタナスを見つけてそのかげに逃げこみました。
 しげった葉の下のすずしいところに、よこになってやすみながら、旅人たちはプラタナスの枝をゆびさして、
「プラタナスってやつは、実もならないし、人間の役にはちっともたたない木だな」
と、いいました。
 すると、プラタナスの木はおこって、
「この恩知らずめ。いまこのとおり、わたしのおかげで助かっているくせに、役に立たないだの実がならないだのと、バカにして」

 このプラタナスと同じように、人間でもまわりの人に親切にしてあげているのに、ありがたいと思ってもらえない人がいます。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → クリスマスツリーの日
きょうの誕生花 → シクラメン
きょうの誕生日 → 1954年 古舘伊知郎 (タレント)

きょうの新作昔話 → お坊さんにだまされたキツネ
きょうの日本昔話 → 大きな運と小さな運
きょうの世界昔話 → マルーシカと十二の月
きょうの日本民話 → 踊るネコ
きょうのイソップ童話 → 旅人とプラタナス
きょうの江戸小話 → かべのあな

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12月6日のイソップ童話 イヌとオンドリとキツネ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月6日のイソップ童話

イヌとオンドリとキツネ

イヌとオンドリとキツネ

♪音声配信

 イヌとオンドリがなかよしになって、いっしょに旅に出ました。
 日がくれると、オンドリは木の枝に飛び上がってねむり、イヌはその木のねもとのうろにねました。
 ところが夜があける前に、オンドリがいつものように、
「コケコッコー」
と、ときをつげたので、遠くにいたキツネに聞こえてしまいました。
 キツネはすぐにかけつけて、木の下からオンドリに向かっていいました。
「オンドリさん、とてもいい声ですね。あなたのような歌の上手な方とお友だちになりたいので、おりてきてくれませんか」
「いいですよ。でも、まずはうちの門番をおこしてくれませんか。この木のねもとのうろでねていますよ。門番が戸をあけたら、わたしはすぐにおりていきますよ」
 そこでキツネが門番をさがしていると、イヌがいきなり飛びかかってきて、キツネを食い殺してしまいました。

 頭のいい人は、敵におそわれてもあわてたりせず、うまくだまして、もっと強い人をあいてに差し向けると言うことを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 音の日
きょうの誕生花 → マルメロ
きょうの誕生日 → 1950年 久石譲 (作曲家)

きょうの新作昔話 → 人形のお嫁さん
きょうの日本昔話 → 貧乏神
きょうの世界昔話 → ヒナギク
きょうの日本民話 → おふろはこわい
きょうのイソップ童話 → イヌとオンドリとキツネ
きょうの江戸小話 → くすりのききめ

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12月5日のイソップ童話 鳥刺しとシャコ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月5日のイソップ童話

鳥刺しとシャコ

鳥刺しとシャコ

♪音声配信

 鳥刺しの家に、夜遅くお客さまがきました。
 なにもごちそうするものがないので、鳥刺しはかっているシャコをつかまえて、しめ殺そうとしました。
 シャコはふんがいして、
「あなたは、なんて恩知らずでしょう。わたしはいつだっておとりになってなかまのシャコをおびきよせて、あなたにとらせてあげてるのに、それなのにわたしを殺す気ですか」
 それを聞いて、鳥刺しはいいました。
「だからよけい、おまえを殺さなければならないんだ。何しろおまえは、自分のなかままで、ひどい目にあわせるやつなのだから」

 自分の身内をうらぎる人は、うらぎられた人だけでなく、その人をひきわたした相手の目から見ても、信用できない悪者だということを、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → バミューダ・トライアングルの日
きょうの誕生花 → ポインセチア
きょうの誕生日 → 1969年 白石さおり (歌手)

きょうの新作昔話 → なごのわたり
きょうの日本昔話 → ひょうたん1つでカモ十羽
きょうの世界昔話 → 雪娘
きょうの日本民話 → エビとタコとフグのおどり
きょうのイソップ童話 → 鳥刺しとシャコ
きょうの江戸小話 → こたつ

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12月4日のイソップ童話 美しい鳥コンテスト

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月4日のイソップ童話

美しい鳥コンテスト

美しい鳥コンテスト

♪音声配信

 むかしむかしのお話しです。
 ある日、神さまは一番美しい鳥を決める『美しい鳥コンテスト』をしようと思いつきました。
 そして、一番美しい鳥には、鳥の王さまの位をあたえようといいました。
 それを聞いた鳥たちは大さわぎ。
「やっぱり、クジャクさんが一番きれいだよ」
「あら、スタイルがいいのは白鳥さんよ」
「いや、鳥はやっぱり歌声がきれいでなくちゃね。ウグイスさんがえらばれるかもしれないね」
 みんな、わいわいいいながら、美しくなろうといっしょうけんめいに川で羽を洗いました。
 でもカラスだけが、そのなかまに入りませんでした。
 カラスは、ぜんぜんおもしろくありませんでした。
 自分があまりかっこよくなくて、羽の色も歌声もきれいじゃないことを知っていたからです。
 しょんぼり川べりを飛んでいると、みんなの抜け落ちた羽がいっぱい散らばっているのを見つけました。
「そうだ、こいつでみんなをだましてやれ」
 カラスは色とりどりの羽をひろい集め、ぜんぶ自分のからだにくっつけて、かざり立てました。
 いよいよ、コンテストが始まりました。
 神さまは、あのカラスに目をとめました。
「おや、あんなに美しくて珍しい鳥がいたのか。よし、あの鳥を一番にしよう」
 カラスは大よろこびで、神さまの前に進み出ました。
 すると、一羽の鳥がおこり出しました。
「ずるいぞ、カラスめ! わたしの羽をかえせ!」
 そういって、カラスに飛びつき、くちばしで自分の羽を引き抜きました。
 他の鳥たちもいっせいに腹を立て、カラスから自分の羽をむしり取りました。
 するとカラスは、前よりもみすぼらしい、きたない姿になりました。

 人の物を借りていくらうわべをかざっても、すぐにばれてしまいます。
 そして、それがばれるとよけいみじめになってしまう。
と、いうお話しでした。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 破傷風血清療法の日
きょうの誕生花 → さざんか
きょうの誕生日 → 1973年 田村淳 (芸人)

きょうの新作昔話 → 白い鳥
きょうの日本昔話 → クモ女
きょうの世界昔話 → 魔法使いと若者
きょうの日本民話 → 天へとばされた男の子
きょうのイソップ童話 → 美しい鳥コンテスト
きょうの江戸小話 → おいしい目ぐすり

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12月3日のイソップ童話 ヒバリ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月3日のイソップ童話

ヒバリ

ヒバリ

♪音声配信

 ワナにかかったヒバリがいいました。
「やれやれ、わたしはなんて不幸せな鳥だろう。お金や高価なものをぬすんだのならともかく、たった一粒のムギのために命を落とすとは」

 このお話しは、わずかなお金に目がくらんで、大きな危険に身をさらす人をたとえています。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 奇術の日
きょうの誕生花 → ネフロレピス(ツディたましだ)
きょうの誕生日 → 1972年 高岡早紀 (俳優)

きょうの新作昔話 → 夜叉(やしゃ)が池
きょうの日本昔話 → 人を水中に引きこむカッパ
きょうの世界昔話 → シラミちゃんとノミちゃん
きょうの日本民話 → サルと槍つかい
きょうのイソップ童話 → ヒバリ
きょうの江戸小話 → こまったくせ

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12月2日のイソップ童話 コウモリとイバラとカモメ

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話

12月2日のイソップ童話

コウモリとイバラとカモメ

コウモリとイバラとカモメ

♪音声配信

 コウモリとイバラとカモメが、いっしょに商売をすることになりました。
 そこでコウモリは、商売の元手にするために、お金を借りてきました。
 イバラは布地をしいれ、カモメは銅をしいれました。
 しいれがすむと、それを船に積み込んで、海に乗り出しました。
 ところがはげしい嵐がおこって、船は沈み、積み荷もなくなってしまい、命だけようやく助かりました。
 このときから、カモメはいつも波打ちぎわを見はって、なくなった積み荷の銅を海がかえしてくれるのを、待つようになりました。
 コウモリは借金取りが来るのがこわくて、昼間はかくれ、夜だけこっそりエサをさがしに出かけるようになりました。
 そしてイバラは、とおりかかる人の着物をひっかけては、それが自分のしいれた布地ではないかと、いちいちたしかめるようになったのです。

 このお話しのように、だれでも損をした事は、いつまでもわすれないものです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 原子炉の日
きょうの誕生花 → ユーカリノキ
きょうの誕生日 → 1971年 松嶋尚美 (芸人)

きょうの新作昔話 → 円海長者(えんかいちょうじゃ)の大赤牛
きょうの日本昔話 → 山の神がくれたおよめさん
きょうの世界昔話 → けものたちの、ないしょの話
きょうの日本民話 → 人魚が教えてくれた秘密
きょうのイソップ童話 → コウモリとイバラとカモメ
きょうの江戸小話 → 富士山のいれもの

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12月1日のイソップ童話 キツネとカラス

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12月1日のイソップ童話

キツネとカラス

キツネとカラス

♪音声配信

 カラスが一切れの肉をくわえて、木の枝にとまっていました。
キツネがそれを見て、肉を自分のものにしたいと考えました。
「カラスさん、あなたはじつに姿が良くてりっぱですね。本当に美しい。トリの王さまになれるのはあなたのほかにはまずいません。きっと、歌声もきれいなんでしょうね。どうか歌声を聞かせてくれませんか。もし、歌声もきれいなら、まちがいなしにトリの王さまですよ」
おせじをいわれたカラスは、いい声を聞かせてやろうと、
「カァー、カァー」
と、泣いてみせました。
肉をくわえたまま口をあけたので、くわえていた肉が下にいたキツネの前にポトンと落ちてしまいました。
キツネはすぐに肉に飛びつき、こう言いました。
「やれやれ、頭さえ良ければ、本当にトリの王さまになれたかもしれないのにね」

このお話しは、おだてにのりやすく、考えのあさい人に聞かせる話しです。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 映画の日
きょうの誕生花 → ドラセナ
きょうの誕生日 → 1962年 林家正蔵 (落語家)

きょうの新作昔話 → たわけものと藪医者(やぶいしゃ)
きょうの日本昔話 → 一寸法師
きょうの世界昔話 → フランダースのイヌ
きょうの日本民話 → 死がいをとるもうりょう
きょうのイソップ童話 → キツネとカラス
きょうの江戸小話 → えんまのかんがえ

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